2020年6月24日水曜日

リハビリの構え

6月13日(土)は、ムーヴLv.0。
新規の男性NKさん、男性WDさんの2名。
2名とも、ジムリード講習に進んでO.K.としました。

多くのクライマーが1~2ヶ月の休止期間を経て、調子を取り戻しつつあります。
その際、2つの感想が聞こえてきます。

①筋力が落ちた
②感覚が鈍った

①は、単純です。
実際あると思いますが、一度つけた筋力を再度つけるのはそう難しくはない、という話もあります。
とはいえ、いきなり高負荷をやって良いという意味ではなく、「3年かけて身に付けたものでも1~数ヶ月では戻るから悲観し過ぎることはない。」という程度のニュアンスです。
ただ、リハビリ期間中は、過去の自分よりも老いを感じるので、2度と同じレベルに戻れないような気分になったりします。残念ながら、それでクライミングを辞める人もいます。

②は、多岐に渡ります。
A)オブザベが以前より曖昧になった。
B)ホールディング(ジャミング含む)や足裏感覚が、以前に比べて気持ち悪い。
C)ムーヴの安定感がイマイチで、リードしていてもグラつく感じがある。
D)墜落距離の計算やカムセットに、自信が持てない。
E)落ちる態勢に、自信が持てない。
F)本気トライ前の集中力を高めるルーティンが、雑になった。

私の場合は、今回はAとCが起こりました。
ただ、冬山に通っていたり、富士山ガイド期間中にクライミング能力が落ちることが多いので、毎年1~2回ある話です。
経験上、これはチャンスでもあります。
以前の感覚を取り戻そうと、基礎練習に立ち返ります。
すると、大抵は以前より僅かに高いレベルに行けます。
(ムーヴの不安定さが気になりまくっているうちに、以前より安定するという話。)

個人的には、リハビリ期間中は②主体で考えています。
成長を感じるので面白いし、故障リスクも少ないので。

①も考えますが、結局は
・オーバートレーニングに気を付ける
・本気トライのメニューを考える(私の場合は、リハビリ初期は本気トライは少なめ)
・変なフォームにならないように意識する
・日常生活の回復率を意識する
ぐらいしか出来ないので、焦っても仕方ないという気分です。

僕自身で言えば、上記の話はもはや手慣れた感じになってきました。
どちらかと言うと、自粛期間中に習慣化された有酸素運動の習慣をどうにか途絶えさせないことが、目下のテーマです。