1月16日(土)、17日(日)は、城ヶ崎にてクラックリード講習。
初日は、男性Sさん、男性YUさん、女性HMさんに加えて、補習の女性MJさん。
2日目は、連日の男性Sさん、男性SRさん、男性SSさんの3名。
<冬の城ヶ崎は、晴天率が高い>
城ヶ崎で講習するとき、ちょくちょく
「アクセス問題って何ですか?」
と聞かれます。
その都度、私なりの理解を説明。
最近、雑誌などでも議論が盛んですから、その前提となる話をかいつまんで。
<ジャミングの基礎練習>
アクセス問題は、
「岩場が、登攀禁止になる可能性をはらんだ問題」
という意味で使われているようです。
<強い寒波の影響で、大島にも雪がついている>
そもそも、登山や釣りと違って、 クライミングは地域の人にとって、良くわからないものです。
「安全確保はしているのか?」
「何が楽しいのか?」
「どういう風に覚えるものなのか?」
<オバステ正宗(5.8)をトライする、補習組のMJさん。2便目で、R.P.>
そんな中で、マナー(挨拶、ゴミ、路上駐車、など) が悪かったり、事故が連続したりすると、
「来ないでください!」
と、簡単に言われてしまいます。
解決策としては、
①普段から、クライミングを一般の人にも説明するようにしていく
②地域の人と、なるべく仲良くやる
の2点が、よく話題に上がります。
私個人としては、こんな印象もあります。
①城ヶ崎、湯河原は、 初級者エリアが多いこともあって、事故率も高い。
②山梨や長野と違って、 登山者の一部として見なしてもらえないので、 我々はマイノリティー。
(松本駅で寝袋で寝ていても、「登山者だろうな」と地元の人から見てもらえるので、気楽)
さらに、城ヶ崎はキャンプ場が近くにないので、 駐車場などでのテント泊はなるべく避けましょう、という話です。
余裕のあるクライマーは地元にお金を落とそう、 という意識でもあります。
<2日目。クラック初のSRさん>
このブログでは、「自力で登った感を高めよう!」
といったクライミング倫理にまつわる話が多いです。
が、たまには、
「クライマーも、一般社会とうまいこと調和しましょう。」
といった一般社会ネタも、取り入れた方が良いかもしれません。
城ヶ崎が登攀禁止になんかなったら、クラックリード講習を卒業できない人が増えてしまいますからね!
<トポに載らないほど易しいクラックで、基礎練習中>
具体的な講習内容
・テーピングの仕方
・ハンドジャム、フィストジャムのコツ
・カムセット練習
・ネコ足、脱力、などの基本ムーヴ練習
・プッシュ
・ギアラックの使い方
・疑似リード
・実践リードトライ
<Sさんは、2日目の最終トライで“鬼ころし(5.7)”までをリードで完登!>