2016年10月13日木曜日

本日も変則講習

10月10日(月、祝)は、岩場リード講習にて、小川山。
先日卒業とした、NSさん夫妻。加えて、だいぶ前に卒業した足利の男性NMGさん。
復習参加の人が来ても、全く普段通りで岩場リードのメニューをこなすことが、ほとんどです。

スラブなら、足置き、体重移動など、様々なスメアリング技術を復習。
座学的なことで、ちょっと不安そうなポイントを1時間くらいで復習。
リードで落ちる練習。
1本か2本、本気トライ。
<某所にて、スメアリング練習>

このカリキュラムを、1サイクルも回すだけでも、大部分の方は、
「意外と、自分が分かってないことが多くて、面白かったです!」
とおっしゃいます。

なんで、これはこれでアリかなと思っています。
<つるかめスラブ(5.8)>

ただ、今回は全員が復習参加ということで、アプローチからトライまで全部実践形式でやりました。

「このメンバーなら、このエリアだったら何本もオンサイトトライ出来るのがありそう。」
という読みを私がする手前、エリア指定、ルート指定だけは私が行いますが。
<ソラマメ(5.9)>

さて、最初はソラマメスラブへ。
出発するも、やっぱり迷って“働け!ロッククライマー”のあたりに。

しかし、ちょうどスメアリング練習できそうな岩があったので、そこでボルダー練習。
続いて、つるかめスラブ(5.8)を登って、ウォーミングアップ。

ここの終了点が、RCCボルトをフィックスロープで固定分散、という仕組みだったので、丁度よい話のネタになりました。
ちょっと怖いけど・・・。
続いて、ソラマメスラブ。

NS夫妻は、やわらかソラマメ(5.8)。
終了点が見つけられずに、立木で懸垂下降。ここでも色々と失敗と気付きが多く、良い勉強に。

NMGさんは、ソラマメ(5.9)。
怖いと有名な、ランナウト課題。
問題なくオンサイトしたので、もう1回登って、ランナウトしていない状況で落ちる練習をば。
<やわらかソラマメ(5.8)>

今度は、ソラマメ下部。

NS夫妻は、左端のルート(5.7くらい?)。
終了点の結び替えで、「ビレイ解除!」ってコールしちゃったり、色々ありました。

NMGさんは、甘食(5.10b)、生木が倒れたよ(5.10a)を危うげ無くオンサイト。
<核心部にて>

さて、最後に本気トライ。

NS夫妻は、甘食(5.10b)。
奥様は、無事にオンサイト。
旦那さまは、惜しくもスリップフォール。まぁ、夕暮れ間近だったので、時間的な焦りもありますよね。

NMGさんは、スラブの逆襲(5.11b)。
私から、
「ボルト間隔は本当に欲しい位置にあるから、核心ムーヴが出来なかったとしても、割と安全にはトライできるルートですよ。(グレード的には驚くほどジャンプアップですけど)ダメ元でリードできるルートですよ。」
とオススメ。
実際、核心ムーヴは何回かトライして諦め、ヌンチャク掴んでトップアウトでした。
ただ、これはこれで次に繋がりそうでした。
<甘食(5.10b)>

さて、特に新しい何かを講習した訳ではないのですが、こういう実践の中でアドバイスを受けるというのは結構良かったみたいです。

特に、NS夫妻はアプローチやら終了点やらで、色々ありましたしね。
良い勉強だったと思います。

NMGさんは、バリバリ自分でも登っていらっしゃいます。
栃木なので、古賀志が中心らしいです。
本人は、「スメアリングの練習が出来たのが良かった。」とおっしゃっていました。
<生木が倒れたよ(5.9)>

先日のビックロックといい、たまにはカリキュラムを崩すのも、面白いですね。
マルチ講習なんかは、毎回直前にカリキュラムを考えて、その場で色々変更しているようなものですが。