10月15日(土)は、読図講習にて、奥多摩。
昨シーズン雪山講習に参加された男性NMさん、ここ最近クライミング講習を受け始めた男性KTさん。
‟地図とコンパスだけで、登山道のないヤブ尾根に入る”この言葉が示す意味も、僕の始めたころとはチョット違うなぁと感じます。
僕にとっては、
「部活の先輩とか、詳細な山行記録に頼らずに。」
講習生にとっては、
「GPSに頼らずに。」
やることは、昔ながらの読図です。
前者は、先輩からの自立ですから、山屋を目指す上では、必須なイメージでした。
一方で、GPSを使っても自立した登山者ではあると思うので、より「制限」というニュアンスが出てきますね。
実際、今回の登山道でもスマホ片手に分岐を見ている登山者を、多く見かけました。
講習生も、講習ルールに則って読図に挑んではくれますが、自宅や所属山岳会にGPSを持っている方も多いです。
GPS、普及しましたねー。
・GPSを使わないとゲーム性が上がる
・GPSを使ったとしても最低レベルの読図能力はあった方が良い
といった講習意図には賛同いただけているので、技術を講習するのには問題ありません。
ところで、下山後に読図練習方法について聞かれました。
2人から出たアイデアは、登り登山道で、下りヤブ尾根。
「じゃぁ、遭難しないための安全マージンは、どこで取りますか?」
という問いには
「時間。撤退リミットを決めて、ダメなら登山道に戻ります。あとは、日曜よりは土曜の方が、精神的に余裕が持てるかな。」
といった回答。
普通に、良いアイデアじゃないですか(笑)。
他に、登山道でなるべく地図を開く、というのもありますが、2人はあまり乗り気ではありませんでした。
たぶん、ゲーム性が薄いから、地図を開くのをサボっちゃうんでしょうね。
‟GPSをザックに忍ばせて、いざとなったら見る”
という方法をよく聞くようになったのも、時代の変化なんですかねー。
僕はやったことがないのですが、これならゲーム性は、それなりに担保されそうです。
講習の後半、私が後ろを黙って付いていくのと同じですからね。
ちなみに、僕が学生時代にやった練習は、
①一人で登山に行ったときに、地図を開く
②登りでヤブ尾根、下りは登山道
③沢登り
④色々と応用
といった順序。
たしかにゲーム性は薄いけど、①も良い下積みになりますよ。