2016年10月24日月曜日

理解は深まる

本日が、山の知り合いを増やす会ですよ。
前の投稿が読まれなくなってしまうので、念のため再掲します。

10月21日(金)は、クラックリード講習にて、湯川。
新潟の女性NBさん、女性Hさん、加えて復習参加の女性HMさん。
本日、Hさんは「今日は収穫があった。」と言っておりました。

「どんな感じで、分かったことがあったんですか?」
と尋ねると

「何かコレってのじゃなく、ジャミングの効いてる効いてないの感覚も、疑似リードでランナウトしちゃダメだってことも、“今まで、あんまりよく分かってなかった。”ということが分かった。」
との回答でした。
誰でも、ある日に理解したコツが、「そう言えば、前にも聞いたことあるんだけど。いま、よく分かった。」という経験はあると思います。

これに対して、
「理解が遅い。」とか「感覚が鈍い。」とか、卑下する必要は全くありません。
ある一定の練習量に達したときに、アドバイスが染みわたるタイミングが来るのですから。

前よりも、ハンドジャムの効きがちょっと良くなったなら、それで良いのですよ。
ちなみに、ハンドジャムは出来るけど、フレアハンドは苦手、というパターンの人がいたとして、

①ハンドジャム自体が、一応効いているけど、上手い人から見たら雑(⇒ハンドジャムそのものに改善の余地あり)
②フレアハンドが、どういう仕組みで効くものなのか、あまり分かっていない(⇒フレアハンド特有のコツを考える必要あり)

という2パターンが考えられます。

今まで、復習参加などで「フレアハンドが効かないんです!」と質問してきた講習生のほとんどは、②だけでなく①にも指摘するべきことがありました。
これは、「5.9のクラックは登れるけど、5.10台になると全然ダメで。」と言う話を振ってくる人も同じです。

「たぶん、5.9の登り方がイマイチな部分も大きいと思いますよ。一方で、本気トライ特有のメンタルとか、戦略にやられている可能性もありますが。」
ちなみに、私は役得をすごく感じています。

5.9をいかに登ると効率的か、本気トライはどうあるべきか、カムセットはどうすると安心感が高まるか。
基本動作を振り返るチャンスが、毎日のように巡ってきます。
ありがたや。

具体的な講習内容
・ハンドジャムのコツ(少し圧力を掛けて確かめる、など)
・ボルダー練習(右手主体or左手主体の切り替え、など)
・疑似リード(NBさん、Hさん)
・リードで落ちる練習(HMさん)
・実践本気トライ
HMさん:フォーサイト(5.10a/b、フィンガー) ムーヴ解決しながらトップアウト。ムーヴ面、プロテクション戦略など、本人なりに発見は多かった様子でした。