2016年12月19日月曜日

再現性

12月15日(木)は、岩場リード講習にて、湯河原。
静岡の女性IUさん。
アプローチが苦手というIUさん。
過去に2度行ったことがある桃源郷でも、紆余曲折を経て、到着。

「さて、どこをどうすれば良かったでしょうかね?」
と尋ねてみると

「あそこの岩のところに行かずに、右に行けば近かったような。」
と回答。

そこで、歩いた道を図に書いてもらったりして、私としても納得。
概念図が全く描けていません。
「せっかくマンツーマンだし、戻って検証しに行きますか?」
と提案。
で、検証するにも迷走気味。

結局、2時間半ほどアプローチに関することを話し合いました。

山では「迷ったら、引き返せ!」なんて言いますが、分岐まで戻れないことって大きなリスクですね。
そんなことを、ヒシヒシと感じた時間でした。
お次は、低いトラバースでのムーヴ練習。

「今のムーヴ、ちょっとバランス悪かったと思うんで、もう1回やってもらっても良いですか?(そしたら、他の足位置とか体重移動とかを提案したいんで。)」

すると、
「あれ!?あれ!?」
と再現不可能。

最終的には
「さっき、私どうやってました?」
と聞きたくなる状態。
もちろん、ベテランクライマーでも有りうる話ですけど、毎回それって結構な問題ですよねー。

“ムーヴの修正”を考えると、考えるより前に身体が反応しちゃうばっかりじゃぁ記憶なんて無理なんじゃないでしょうか。
オンサイトトライでは、ムーヴが違ったら戻ることも作戦のうちです。
レッドポイント戦略では、イマイチなムーヴは次回は変更したいものです。

どっちも、無我夢中で手足を動かしていたら、もう覚えてないですよね。
そして、何年もクライミング経験があった上で、これが修正出来ない人は、アプローチにも弱いようです。
原因は、どうやら同じようです。

数年前も、こういうのが物凄く苦手な講習生がおりましたが、今の私なら当時よりはチョット上手く教えられるような気がして来ました。
IUさんがチョットした感銘を受けていたのが、小さな自信になります。

具体的な講習内容
・アプローチ練習
・ムーヴの再現性、逆再生可能かどうかの意識
・結び替え練習
・実践本気トライ
アブラカダブラ(5.10a) 再登