2016年12月19日月曜日

「どんな感じですか?」

12月18日(日)は、雪上訓練Lv.1-Aにて、天神平。
NSさん夫妻、新規男性Mさん。
<ラッセル>

ここ数年、何かを練習してもらう際に、色々と尋ねることにしています。

「今って、何を意識してますか?」
というピンポイントの質問。

「やってみて、どんな感じでした?」
という漠然とした質問。
<歩行訓練>

後者の方が、特に私の講習に慣れないと、答えに窮するようです。

「感想でも、何でも良いですよ。」
とは言いますが、

「いや、特に。(言われた通り、やってます。)」
という雰囲気を醸す方も、ときどき居ます。
期待する回答には、色々。

①発見
「こんな風にしたら、ちょっと楽でした!」
「こんな風にしたら、ダメだってことが分かりました。」

②考え途中
「こういうのはアリかなーと思って、試行錯誤してみてるんですけど、まだ分からないって感じです。」
「~~さんのは、スムーズだなぁって見えるけど、何がポイントなのか今一歩見えてこないんです。」

③感想
「さっきアドバイスされた内容、なかなか出来ません。」
「××山で昔苦労したんだけど、これが出来てたら違いそうです。」
「結構、疲れるもんですね。」
「ちょっと、ふくらはぎが疲れました。」

①が最も効果的ですが、③でも理解を深める切っ掛けになることもあるし、「何でも言ってくださいね」って気持ちで聞いています。
言いやすい環境作り、言葉掛けは考えます。
でも、まだまだ足りないようで、本日もMさんがちょくちょく言葉に詰まっていました。
今回に限っては、Mさんがコミュニケーション能力高めで、NS夫妻がクライミング講習の常連という組み合わせだったこともあり、まずまず上手く行ったとは思います。

ただ、たまに泥沼にハマるものです。
Mさんに感謝しつつ、どうしたもんかなと試行錯誤の日々。

多分、どうやっても講習生次第みたいなところもあるので、どうぞよろしくお願いします。
<白毛門>

話は変わりますが、教える技術も、終わりなき旅ですね。

7年くらい前に、自分が教えるのチョット上手いと思っていたのが、井の中の蛙っぽい感じです。
クライミンググレードで言えば、所詮は5.10そこそこだったかなと。
今なら、当時の私に相当ダメ出しすること間違いなしなので。

教え方にグレードは無いので、自分の実力把握は難しいです。
でも、延々と続く道のりであることは、以前よりは見えて来ました。

たぶん、これは生涯学習です。
<谷川岳天神尾根>

<夕暮れ>