12月7日(水)は、クラックリード講習にて、城ケ崎。
女性SMさん、男性KTさん。
本日のメニューは、・地上でのジャミング練習
・5.4くらいのクラック2本を延々とムーヴ試行錯誤
・最後に5.7のハンドクラックをトップロープでトライ(1人は、疑似リード)
というもの。
実は、ときどき他のインストラクターが羨ましくなることもあります。
「湯川で、トップロープ張りがてら、5.10後半のを何本か登れるなんて、自分もチョット練習になりそうで良いなー。うちの講習スタイルは、一生5.7~5.10aだからなー。」
なんて。
もちろん、自分で選んだスタイルなので、我儘なこと。
自分の優先順位は、楽しく働くことにあるので。
ところが、私の講習スタイルも、どうやら練習的に捨てたもんじゃないです。
講習を始めたころは、仕組みを説明すること自体が、自分の復習というぐらいの浅い認識。
今は、講習生の動きを悶々と眺めて、教え方を選択するという作業が、最高のイメトレになっています。
ジャミングにせよ、カムセットにせよ、その他もろもろの意識で。
しかも、自信が無い話をアドバイスするときは、「こんな風にしてみては?」と提案してディスカッションに持ち込むので、講習生に反論されながらメチャクチャ考えます。
なんせ講習生のモチベーションが高いので、ときどき疲れるぐらい盛り上がりますし。
こういうのって、地味に効くんじゃないですかねー。短期的には、サイコキネシスとか、よろめきクラックとかを定期的に登れる方が成果が出そうで。
長期的には、「この人に、いつか上記2ルートみたいなのをオンサイトトライできるくらいの、マルチピッチ系のクライマーになって欲しい。」と考え続ける方が、自分のクライミングにも効いてくるような感覚です。
思った以上に、末永く恩恵を受ける仕事なんだなと、ありがたみを感じ始めております。
さて、今回が初クラックのSMさん。
ジャミングが効く感覚が、とても気に入った様子でした。
まずは第一関門、突破ですねー。