2017年3月13日月曜日

抽象的な感想

3月12日(日)は、岩場リード講習にて、湯河原。
男性NSさん、女性NMさん、女性HSKさん、復習参加の男性SRさん。
<ムーヴ練習>

講習後半、NSさんが“いんちきするな”(5.8)にチャレンジ。

スラブっぽい傾斜で、5.8でも決して侮れません。
20mくらいの長さ、ボルト6本程度。
ボルト1本毎に、数分程度の逡巡!

行きつ戻りつを繰り返し、ようやくムーヴを発見して、突破して行きます。
ビレイヤーのNMさんも「見ているだけで、勉強になります。」と仰ります。
<結び替えの方法を検討中>

ようやく終了点に達し、無事にロワーダウン。

普段は口数少ないNSさんですが、
「もうダメかと何度も思いました。」
「すごい良い気分ですね。本当に。」
「すごく勉強になりました。」

と熱く語ってくださいます。

具体的なことは何も語らないのですが、トライを見ていた私やNMさんには伝わってくるものが色々あります。
<クリスマスローズ(5.10b)をオンサイトトライするSRさん>

5.8であっても感動できるのは、本気トライの素晴らしいところですねー。
<ガンバ!>

その後、ビレイヤーだったNMさんもシルクロード(5.7)をトライ。

過去にも勢いでヒョイヒョイと登ったことがあるそうですが、今は見えてくるものが多いのか、恐々と完登。
<いんちきするな(5.8)を写真におさめるNSさん>

「以前より、かえって怖かったような。」
「でも、怖さを意識して登ったから、本当に怖い目には遭わないで済んだような気がします。」
「もしかしたら、私が講習に求めていたのは、これだったのかもしれません。」(自分がヒョイヒョイ登る癖があって、危なっかしいタイプだという自覚あり。)

と、色々と感想を述べてくれました。

彼女にとって、シルクロードは本気トライとしてはチョット簡単めでしょうが、それでも得るものは色々あったようです。
<桃源郷の終了点より>

具体的な講習内容
・ムーヴ練習
(片手主体のバランス、など)
・ヌンチャクの向き(HSKさん、SRさん)
・結び替え練習(NSさん、NYさん)
・リードで落ちる練習
・実践本気トライ
SRさん:クリスマスローズ(5.10b) オンサイト
NSさん:いんちきするな(5.8) オンサイト

話は変わりますが、HSKさんが
「お作法が難しいですね。フリーの岩場に合わせた所作ってのは、言われれば納得するんだけど、今までの習慣(マルチのフォロー)と違って。」
という言葉も印象的でした。

講習内容は具体的じゃないとダメですが、感想は抽象的ぐらいが正直な気持ちが語られるのかもしれません。

カムが効く場所探し

3月10日(金)、11日(土)は、クラックリード講習にて、城ヶ崎。
初日は、新潟の女性NBさん。
2日目は、NSさん夫妻、EMさん、復習参加の女性KIさん。
いまさら感があるのですが、カムセットの説明に図を投入してみることに。

といっても、講習生が持ってきたメモ帳に、その場で手書きする程度。
「この場所は、奥がパラレルで、手前がフレアしているから・・・」
みたいな説明を、身振り手振りで行うよりは、ちょっとマシかなという程度。
<ムーヴ練習が楽しくなって来たNBさん>

下図の意味。
左上から数える。

①パラレル
②手前がフレア、奥はパラレル
③オフセット
④奥が奥開き
⑤全体的に奥開き
⑥全体的にややフレア
⑦全体的に30度くらいフレア
⑧全体的にフレアだが、奥ほどフレア具合がマシになる
⑨全体的にフレアだが、奥ほどフレア具合がマシになり、一定以上の深さはパラレルに見える
⑩全体的にはパラレルに見え、若干の凹凸がある
⑪概ねパラレルだが、顕著にクラックが広い部分がある(その場所にカムが収まれば、入口も狭くて抜ける心配もなく、奥も狭くて歩く心配もない)
⑫入口は狭いが、奥はパラレル
⑬概ねパラレルで、顕著な突起がある
⑭概ねパラレルだが、隠れた空洞があって、うっかりカムが開ききってしまう可能性がある

×印は、セットされたカムの位置。
この場所って、どうなんでしょう?
リスクは高め?それとも結構大丈夫?という問いかけに使用。
岩の形状を記号化すると、説明は分かりやすいような気がします。

ただ、実際の岩を見て
「この辺なら、カムが効きそうだな。」
と洞察する能力は、1日にしてならずです。
<湯河原で修行中のNS夫妻>

今まで、4日×1.5時間で完全理解ぐらいの内容が、3.5日×1.5時間くらいに進歩すれば嬉しいなぁというレベル。

この図に過剰に期待されても困るので、念のため。
ちなみに、手前が狭い形状だと、ボトミングっぽくカムセットできるので安心がありますが、セットや回収が難しいことも多いです。

NS夫妻も、EMさんも
「いくら効くって分かっていても、回収が心配で突っ込めない。」と盛んに話しておりました。
これは、練習時間が必要そうですね。
<地上でのカムセット練習>

<さすがに、パープルシャドウは簡単に感じたKIさん>

<暗くなりました>

2017年3月10日金曜日

ガバ

3月9日(木)は、リード1回目。
女性Mさん、女性ISさん、女性KBさん。

ガバ、ってのも意外と奥が深いです。
「ガバっ、て持てるホールド」という語源だそうですが。

大きくインカットしたホールド、角(ツノ)のように飛び出しているホールド、ハンドル、どれも使い方が違います。
効く方向(有効な角度範囲)、ラップ持ちなどの他のホールディング可能か否か。

本日、講習生とホールドの効く方向って、オブザベのイメージと誤差がありますよねー、みたいな話をしていて。
ハンドルなのにしがみついたり、大きくインカットしているのに真下に効かせようと必死だったり。
ホールドが効く方向は大事ですが、その有効範囲が広いのがガバ、というイメージもありだと思います。

2017年3月7日火曜日

好条件すぎる?

3月4日(土)、5日(日)は、雪上訓練Lv.1-AおよびBにて、谷川岳。
全員新規で、NS夫妻、女性IUさん、男性KBさん。
<初日は訓練>

この2日間、天気は快晴でした。

トレースもバッチリで、ガスに巻かれることもなく、小雪が舞うことすらなく。
気温も高く、帽子や手袋なしで行動できる、春の陽気という時間帯もありました。
<快晴!>

雪山が初めてだという皆さんは、
「ありがたいけど、山をなめちゃいそうで、心配です。本当は、少しツライぐらいの方が良さそう。」
と、何度も何度も言っていました。

「谷川岳を登って、自信が付いた。」
と言うよりも、好印象です(笑)。
<本人達の希望で、スタートからアイゼン装着>

今回参加の皆さん、本格的な雪山は初めてですが、軽アイゼンで登れる登山は経験があります。
特に、KDさんは金峰山に登って、突風に恐れをなした経験もあるそうです。そして、危機意識が高まったそうです。
<春の陽気>

谷川岳は、初心者にとっては憧れの山かもしれないし、実際に悪天時には厳しい山だと思います。
金峰山は、雪山と呼ぶには少しイメージが弱いかもしれません。近郊の山に、毛が生えたようなイメージでしょうか。

でも、谷川岳を好条件で登頂するよりも、金峰山で強風に吹かれた方が、登山者としてはレベルアップするかもしれません。
<国境稜線>

雪山は、好天が真の姿なのか、悪天が真の姿なのか。
好天で登ってこそチャンスを掴んだと言えるのか、悪天で登れてこそ真の実力なのか。

悪天すぎると、どんなエキスパートでも死んじゃいそうです。
でも、好天しか登れない登山者は、それはそれで弱々しいイメージですし、次のステップに進めないような気もします。
<トマノ耳にて>

とりあえず、今回は好条件で終わってしまいました。
もちろん、景色は最高で、楽しい1日でした。

どうやって、今後のスモールステップを組み立てるかは、本人の試行錯誤の見せどころですね。
<好条件すぎて、オキノ耳にも人だかり>

ではでは、また御縁があれば、よろしくお願いします。
読図講習は、チャンスがあればオススメいたしますよ。
<オキノ耳に、無事登頂!>


<ちょっと、富士山っぽい人の多さ>




<谷川岳に別れを惜しむ>

2017年3月6日月曜日

5.10aの壁

3月3日(金)は、1コマ目がムーヴLv.0。
女性YGさん、女性KJさん。

2コマ目が、リード3回目。
女性MMさん。
岩場と同じく、ランナウトでは5.9と5.10aの間に隔たりが大きいように感じます。

本日も、5.9まではオンサイトした講習生が、5.10aになったらハングドッグしてもトップアウトできないという状況に(涙)。
ちょっと打ちのめされる感じなので、こちらとしても考えさせられます。

5.9までは足自由ルートが多く、5.10aからが手足限定が多い、ってのも一因です。
今回の垂壁で言えば、
5.7 いわゆる“ガバの梯子”
5.8 小ガバ、サイド、アンダーなど、ちょっと多彩。手順も、マッチ、飛ばしなど、ちょっと多彩。
5.9 5.8よりも、ホールドがインカットしていない感じ。
5.10a 手足限定で、ムーヴが多彩に。

(低グレードに関して他ジムより辛いという噂も聞きますし、私も同じ感想ですが、それは置いておくとして。)
さて、問題はここから。
どうやって、5.10aの壁を越えるかです。

①5.9までを、より洗練させる。
基礎スキーっぽい感じですが、徐々に楽になってきます。その中で、身体がムーヴに慣れてくるでしょう。

②5.10aを、めげずに再トライ。
次回は、ムーヴだけでも解決するかも。レッドポイントは遠いかもしれませんが、何トライがする中で進歩はするかと。

③薄かぶりには、まだ全く慣れていないので、入門の5.8からオンサイト修業。
違う傾斜で登る中で、またムーヴに進歩がみられるでしょう。

④甘めの5.10a~5.10b、辛めの5.8~5.9を探してトライする。
自分にとって、丁度良い課題を探す。

⑤ボルダー、オートビレイで、丁度良い課題を探す。
ムーヴの引き出しが増えるだけでなく、手足限定や手順読みに慣れることが狙えるかも。

どれも、アリだと思います。
他にも、あると思います。

あとは、本人が成果が出そうだと感じるものを選ぶ流れです。
どんな練習が好きかで、その人の将来像も決まるものですね。

本日は、1コマ目でMMさんに、ジムリード講習を卒業にいたしました。
2コマ目でYGさんに、ジムリード講習に進んでO.K.としました。
色々な練習方法を、試して行きましょう。

2017年3月1日水曜日

4月の予約受付

急で申し訳ないのですが、3月3日(金)の午前0時より、4月分の予約受付を開始いたします。

クライミング講習に関して、主な講習場所。

①岩場リード講習:天王岩(気温によって変更あり)
②クラックリード講習:湯川
③マルチピッチ体験&リード講習:越沢or三ッ峠、ほか
ぼちぼち、小川山・ミズガキのシーズンが近づいて来ましたね。

クライミングに限らず、読図講習などもお待ちしております。
どうぞよろしくお願いします。

追記:
膝は、順調に回復して、もう自分のクライミングもボチボチ出来ます。
本日の診断でも、どうやら内側側副靭帯のみの損傷らしく、自然治癒可能と思われます。前十字は、とりあえず大丈夫そう。
医者の話では、ジャンプの着地などは再受傷リスクが高いけれど、スクワットなどは積極的にやってほしいそうです。

自分の感覚的にも、急激な横過重とかは相当怖いので、スキーとボルダーはしばらく無理かなと。ただ、垂壁~被りのリードは、ようやく本気トライを開始。
昨日は、ジムで成功率5分5分くらいの本気トライ(具体的には、5.12前半くらい)を5回くらい。多少ムーヴに制限はあるものの、気を付けつつ登れる範囲ですね。

軽い運動が出来るだけでも幸せですが、やはり本気トライはワクワクしますね。

おろしている手より、保持している手

2月28日(火)は、無料体験講習。
レストする際に、おろしている手を自然にダラリンとしている人、ものすごく頑張って振っている人、ものすごく頑張って腕を伸ばしている人、様々です。
血流を流すことが目的なので、脱力も振るのも効果はあると思います。

でも、それ以前に保持している方の手にとってバランスが良くて、長居しても心地よい態勢であることの方が、もっと大事です。

おろしている方の手は放っておいても回復しますが、保持している方の手は徐々に消耗するという仕組みなので。

レストが苦手という人は、このイメージがちょっと違う人も多いです。
という訳で、片手で長居すると、心地の善し悪しが出るかと思います。