11月28日(木)は、マルチピッチリード講習にて二子山中央稜。
マルチピッチリードに入って、すでに半年の女性KSさん。
今回が初回の、男性YZさん。
<登攀準備>YZさんは、すでに自分でマルチピッチやアルパインルートも登っており、経験もあります。
しかし、
・技術の洗練
・残置無視ノウハウの習得
の2つを目的に、マルチピッチリード講習に入門。
<初リードで、すべてが上手く行かないYZさん>
しかも、その前段階として、秋からクラックリード講習を受講。
さらに、参加条件である、5.8のオンサイト3本もこなして来てくれました!
<核心のコーナークラックをオンサイトする、KSさん>
残置無視のノウハウ、と言うと変な感じです。
なんせ、残置を使わない、というだけですから。
でも、残置とトポを追って来たクライマーからすると、
・ピッチを切る場所を考えながら、ロープを伸ばす
・ビレイポイント用にも、カムを残すことを考える
・トポと無関係に、ルートファインディングする
・プロテクションが取れない場面で、突っ込むべきか否かをどうやって判断するか
といったこと、全てが新鮮です。
<開放感のある5P目>
残置無視は、カムセットの練習ではありません。
もっと深く、どっぷりと壁に向き合う方法なんです。
<ロープワークの流れも、ようやく落ち着いてきたKSさん>
講習生には、そういった判断力の基礎を身に付けてもらいたいので、マルチピッチリード講習はマルチ初心者からこのスタイルです。
おそらく、このスタイルで講習しているのは日本でも唯一だと思います。
(マルチのリードを教えるの自体、リスキーですしね・・・)
だから、これを卒業した人は、自信を持って良いですよ!
“まだまだ手際の悪い初級者なんだけど、すでに中級者への道筋が見えている”
状態になっているハズ。
<ルートファインディングしながら動き回る>
YZさんのように、経験者なんだけど受講に来る、という意識の高い人が増えてくれたら嬉しいですねー。
<残置無視、トポ無視で、オンサイト&オールフリー完登!>
具体的な講習内容
・上記の戦略について、色々と
KSさん、マルチピッチリード講習は卒業です!
ONさん、NMさん、HYさん、YZ夫妻に続いて5人(組?)目。
卒業とはいえ、不慣れなのは確かなんで、気を付けて頑張ってください。