11月5日(火)は、自分のクライミングで甲府幕岩。
最近は、数年に一度の割合で訪れています。
<初の5.12aを登るんだ!と、勢いごんでいるK田さん>クライマーの間で、
「あれ、良いルートだったよ!」
ってのは、よく耳にします。
初心者のうちは、自分が登れたら全部良いルート、みたいな感じですが(笑)。
その要素、ちょっとずつ見えて来ます。
その辺を、私の見える範囲で御紹介。
①良いラインであること
スタートしたら、終了点まで合理的なラインを突くこと。
クラック、凹角、カンテ、などは、見た目にも
「ここ登るんだなー。」
と分かりやすい。
で、フェースならフェースで、限定っぽくない方が、ルートファインディング能力が問われて面白い。
逆に言えば、
「ボルトラインより、右登った方が楽だけど、ボルトラインから離れすぎかなー。」
なんて悩むルートは、限定っぽい。
②ムーヴが面白いこと
・ジムっぽい、豪快なムーヴ
・岩場らしい、繊細なスタティックムーヴ
・花崗岩っぽい、足技
・新発見があるような、ジャミング
・いかにパンプしないかを追求する、総合力ルート
などなど。
突き詰めると、何でも良いような気がしてくる(笑)。
「ちょっと限定っぽいラインだけど、面白いムーヴだから、ここにボルト打った人の気持ちも分かっちゃうかも。」
なんていう会話もある。
<木にスリングを巻きつけて、ギア置き場に>
③安全面と精神的要素
クラックで言えば、人気ルートは核心部でバチ効きのプロテクションが取れることが多い。
「ドキドキしながら、ギリギリのムーヴ!」
(でも、実際は落ちても大丈夫)
ってのが、怖楽しいってヤツです。
もう一つ、簡単なセクションがランナウトするルートも、玄人ウケしやすい。
まるで、岩(or開拓者)
「このルートに挑戦しようってんだから、この程度のセクションは、安定感持って登れるよね?」
と、問われているみたい(笑)。
もちろん、その簡単なセクションが危なっかしくて、敗退することも多いんですが。
それは、私が下手過ぎて、挑戦権が無いってことです。
④適正グレード
「上の3つだけで、グレードなんて目安だけです。」
って人は、真のクライマーかもしれません。
でも、私は自信を付けたりする上でもグレードは気になります。
登る前から
「あれは、お買い得だから」
と知っているのもチョット虚しい。
逆に
「すごく難しい5.11c」
ってのも損した気分は否めません。
「グレードなんて、目安」
とは言うけど、最高グレードとか嬉しいですからね。
でも、①~③が面白そうなら、結局は登っちゃうんですけどね(笑)。
<2便にて、爆弾低気圧(5.12a)をR.P.したK田さん。意外とアッサリでした。>
ショートルートの話でしたが、マルチや山でも、似たようなことが言えます。
ちなみに、細かい要素としては、ルート名がカッコイイと憧れの対象になりますねー。
具体的に登ったルート
・HIVE(5.10a、フェース):アップ、クライムダウンも含む
・ブルーマウンテン(5.10a/b、ハンド~フィンガークラック):O.S.
・北郎メモリアル(5.10b/c、フェース):Flash
・ブラッキー(5.11b、カンテ):O.S.。際どかった。
・爆弾低気圧(5.12a、フェース):R.P.、2便。ただし、ロワーダウン中に、入念なムーヴリハーサルを行った。
・シルキー(5.11b、フェース):O.S.。リーチも有利、しかも自分がジムで作るルートに似ている。
・トカゲ北上中(5.11b/c、カンテ)☆☆:ギリギリO.S.。これは、すごく面白い!ただ、ボルトがM10のオールアンカーだったような・・・