11月23日(土)、24日(日)は、城ヶ崎にてクラックリード講習。
女性TZさん、女性WNさん、女性IMさん、男性FKさんの4名。
今回、FKさんが仰っていたことは、「こんなに、初心者であることを痛感させられるスポーツは無い。」
まず、ジムに行けば、常連さんの半数はベテラン。
仲良くなるのは、ありがたいことですが、自分が一向に上手くならないような気がしてくる。
特に、ある程度の年齢から始めると。
また、素人さんでも、体育会系の若者だったりすると、いきなり抜かれたりもする。
また、リードを覚えようにも、分からないことだらけ
さらに、岩場、クラック、マルチと行くも、その都度ごとに自分が初心者になる。
分からないことばかりだし、グレードも5.8くらいでもヒーヒー言うものです。
当塾の場合、皆さん山をやりますので、雪山や沢登りでも、またまた初心者っぷりを痛感。
以前、講習生のHYさんが、
「我々は、永遠に初心者なんではないか?」
と言っていたのも、うなずけます。
じゃあ、なんでこんなことやっているのか?
FKさんが言うには、
「アドレナリンの量が多い。今までやった、様々な趣味のアドレナリンが色あせるほどに!」
たしかに、
“完登の喜び”
には、恐怖心とリスク管理という醍醐味があります。
だから、競争心においては、報われることが圧倒的に少ないスポーツだとしても、面白いんでしょうね。
ちなみに、僕も大学生ぐらいのボルダリング初心者に、半年で抜かれるのは日常です。
ランナウトで練習していて、毎年何人もに抜かれます。
スポーツルートでも、数年で抜かれるのが日常。
それを、「気にするな」ってのも無理な話。
では、どうするか?
①自分の成長を楽しむ
半年前、1年前の自分を、よくよく思い出せ!
ダメだった自分を思えば、成長を実感できる。
WNさん曰く、重要なのは“当社比”!
②近い成長速度のライバルを見つける
あまりに成長速度が違う人は、先生と仰ぐ。
・モチベーション
・才能
・練習方法
・体力
何かが大きく違うんです。
「ふーん、ここが違うから上手くなったのか。参考になるねー。」
くらいの意識です。
人間なんで、競争心を捨てるのは、たぶん無理です。
しかも、競争心はモチベーションに良い影響を与えたりもしますから、完全に捨てるのも考えもの。
だからこそ、競争のためにクライミングをやっている訳ではない、というのは定期的に思い出すと良いと思うんですよね。
流行りの、メンタルコントロールって、やつでしょうか。
具体的な講習内容
・テーピングの巻き方
・ハンドジャム、フィストジャム
・カムセット練習
・疑似リード
・実践リードトライ
TZさん:鬼ころし(5.7)、純(5.8)を再登。初孫(5.5)をO.S.。
WNさん:鬼ころし(5.7)を再登。純(5.8)をR.P.。初孫(5.5)をO.S.。
TZさん、WNさんともに、クラックリード講習は卒業です。
プロテクションの難しい5.8も、落ち着いてリード判断が出来たので、O.K.としました。
すでに、次回予約も入っていますが、それは補習として頑張りましょう。