2017年2月27日月曜日

最強の素人

2月25日(土)は、岩場リード講習にて、湯河原。
女性ADさん、女性Sさん、4年ぶりにUDさん夫妻。
UDさん、7年くらい前に富士山ガイド仲間だったのですが、その後は一般企業からボルダージムスタッフに転職。
奥様もジムスタッフに転職して、今は2人ともしっかりボルダラーです。

っていうか、4年前にジムリード講習した段階ですら、ジムボルダーでは私より強かった2人。
今は、一体どんだけ登れるんだか(笑)。
今回の講習にあたり、リード経験が増えているか不安でした。
いくらボルダーが強くっても、リードは経験が物を言いますので。

でも、リードコンペに出たり、そのためにパン2のツナミでトレーニングを積んでいたりと、私の取り越し苦労。
ジムなら、膝下くらいで落ちるのも怖くないそうです。(もちろん、足元で怖くても頑張るようですが。)
<ちょっとずつ落ち着いてきたSさん>

例によって、パン2で完登したルートを聞くと私より登れていたりもするのです(笑)。
ツナミの黒(5.12a)とか・・・。

が、本人達は
「全然リードの経験が浅くって。」
と。

まぁ、長年ルートをやっている人から見たら浅いんですけど、岩場リード講習に来ている他の受講生から比べたらメチャクチャある方。
<登りは5.10aなら余裕がある奥様、ビレイは肩に力が入りまくりな旦那さま>

とはいえ、岩場に来たら確かに素人っぽい。

ビレイの立ち位置、終了点の仕組み、結び替えなどの作業、全てが知らないことだらけ。
ビレイ1つとっても、相当ぎこちないのは否めず。
<奥様、ゼルダ(5.11a)をオンサイト>

ムーヴ能力とのアンバランスさが面白いですが、本人も重々自覚しているので、とくに心配しておらず楽しみです。

とりあえず、今回で終了点の仕組み、ヌンチャクの向き、その他色々と話せました。
残りは、ボルトの種類とか、終了点作業でしょうか。
<旦那さまも、フラッシュ>

ちなみに、私もボルダージムの専門家から色々な話が聞けるのは、楽しいです。
「なるほど。」と思う話もあれば、「ジャンルは違えど、意識は似たようなものだな。」と共感できる話も。
<梅の宴>

具体的な講習内容
・ヌンチャクの向き
・終了点の仕組み(流動、固定、独立分散の仕組み)、トップロープの張り方いろいろ
・ムーヴ練習(脱力してホールディングする意識、腰を壁から離すメリット、脇を締める意識、など)
・リードで落ちる練習
・実践本気トライ
ADさん:蟻さんルート(5.8) オンサイト(いんちきするな、は過去にオンサイトしているが)
Sさん:アブラカダブラ(5.10a) 再登(徐々に、落ちそうなときに落ち着いて来ました!)
UEさん夫妻:ゼルダ(5.11a) オンサイト&フラッシュ

ちなみに、UEさん夫妻は、まだルートのグレード感が全く分からないそうです。
フック船長(5.10a)の方がゼルダより難しいと言われたら、信じると思うそうです。
さすがに店員さんなので、ボルダー課題なら、ある程度はグレードを当てられるそうなのですが。今の経験だと、自分が悪いと感じるフック船長を、初級者が以外と登れちゃうっていうのが、予想しにくいんでしょうね。