2月17日(金)は、クラックリード講習予定が、雨予報にて天王岩の岩場リード講習。
男性SGさん、新潟の女性NBさん。
(SGさんは、岩場リードは卒業済みなので、復習受講の形。)
今回、NBさんにリードしてもらったルートは、1本目のボルトが弱点ラインではない設定です。つまり、自然に弱点を付いて行くと、1本目のボルトは通らずに、いきなり2本目のボルトに着いてしまうという話。
1本目は、地上から1mほど上がったところでクリップ可。2本目も3mほどあがったところでクリップ可。
で、NBさんは2回リードして、2回とも1本目は通らず。
「それは、意図的なんですか?」
(わざわざ岩の弱点じゃないところを登るのも違和感があるので、設定ラインに拘らず登るという考え方はあるし、私も好むので。)
と聞いてみました。
すると、
「取り付く前は、1本目をクリップするつもりなんだけど、気づいたら2本目の前に居るんです。で、これ(2本目)が1本目だったかなぁ、と思ってクリップしています。」
という回答。
なるほど。
やっぱり、そうなんですね。
詳しく話を聞くと、
・オブザベの段階で、どこを通ると1本目に着いて、どこを通ると弱点付いて2本目に着いちゃうのかを考えておらず。
・登り始めたら、自分がいつの間にか1本目より高い位置まで登っていることは気付かないくらい、目の前のチョーク跡を追い掛けて盲目的に上を目指している。
という自己分析。
うーん、危ないです!
オンサイトトライでのオブザベは、完登するためのムーヴ読み以上に、死なないための戦略の方が大事です。
でも、これが分かってくると、判断が一層楽しくなるとも思います。ゆっくりで良いので、身につけて行きましょう。
具体的な講習内容
・ムーヴ練習
(肩の脱力、ホールドを意図的に効かす、片手主体のバランスを意識する、など)
・立木での懸垂下降(SGさん)
・リードで落ちる練習(NBさん)
・実践本気トライ(SGさん)
①コーナークラック(5.7、NP) オンサイト
②クラックジョイ(5.9、下部2本のみボルト使用で中盤からはNPラインとして登る) 完登
③蝉時雨(5.10b、ボルト) オンサイト