2018年4月15日日曜日

愛と感動のトライ

4月8日(日)は、岩場リード講習にて、天王岩。
女性Mさん、女性ISさん、女性MKさん、男性STさん。
<終了点作業いろいろ>

1ピッチのクライミングは、普通は個人スポーツっぽい感じです。

登れるも登れないも、全ては自分次第。
マルチピッチとか、テント泊でのパーティー登山とは、ちょっと違います。
<5.9くらいを、とりあえず>

でも、パートナーをビレイする以上は、ちょっと頑張って欲しくなります。
出来れば、完登という手土産も持ち帰ってもらいたいものです。

実際、そういった気持ちのやり取りとか、ビレイの上手下手が、登りに影響を与えるのも、真実だと思います。
本日の本気トライにて、ISさん、Mさんは、ノーリー(5.10b/c)。
2人とも、1トライ目はテンション掛け掛け、どうにかムーヴ解決。

「もう腕が筋断裂している感じです。」
というのが、ISさんの感想。

「5便以内に登れるかなー。」
というのが、Mさんの感想。
<サンコウチョウ(5.10a)をフラッシュするMKさん>

とはいえ、ムーヴが分かっちゃえば思いのほか登れることもあります。
ISさんの2トライ目、薄暗い中で5分5分のトライを魅せます。

が、惜しくも1テン。
ISさんが終了点に着いた頃には、だいぶ暗いです。
誰もがヌンチャク回収と思ったとき、
「どうしますかー?Mさん、残しますかー?」

「えー?」
と我々が驚いていると

「残しまーす!!」
ということで、Mさんの暗闇レッドポイントトライが決定。
しかし、そこはパートナーのMさん。
「ISさんなら、そう来るんじゃないかと思ってました。」
と、苦笑しながら覚悟を決めていた様子。
まんざらでもない雰囲気で、準備開始(笑)。

もはや、薄暗いというよりも暗闇なので、少しでも明るいヘッデンに変えて、いざトライ。
当然、夜間登攀の経験なんかはありません。
<ISさんの2トライ目>

そして、途中で足が切れて皆をドヨめかせながらも、熱いトライでR.P.成功。
薄暗いあたりから観戦モードになっていた、MKさんとSTさんも一緒になって感動を分かち合いました。そして、私も心揺さぶられまくり。

そして、帰路。
ISさんのまとめ。
「あそこで、Mさんにも頑張って欲しかった!!!」
「リードは、パートナーを見つけたり都合を合わせたりするのが煩わしくもあるけれど、喜びを倍増させることもありますよね。」

いやはや、完登していないISさんが言うのだから、そうなんでしょう。
<Mさんの2トライ目。観客の雰囲気は、スーパーファイナル?>

さて、Mさん、ISさんは本日で岩場リード講習を卒業といたしました。

本気トライの質は、期待以上で驚かされました。
正直、本気トライの質は前回レベルで十分だと思っていたので、本日は苦手そうなロープワーク中心で卒業してもらうかなと思っていました。

心底、これからが楽しみな2人だと思いました。