10月14日(水)は、リード講習2回目、3回目。
先日、岩場リード講習に来て、ジムリードから再出発することにした女性HSさん。
以前、ジムリードを2回目まで来ていて、すっかり間が空いていた男性NMさん。
最近、よく思うのですが。「安全管理の能力は、その人の将来的なグレードの伸びにも影響大」
ということ。
スポーツクライミングは、分かり易い。
ボルダリング:
落ちるのが下手 → 高いところで一手が出ない → 全力が尽くせない機会が多い → 成長が遅くなる
ルート:
ビレイが緩い、落ちるのが下手 → 落ちる前にテンションコールするのが癖になる → 全力を尽くせない → 成長が遅い
クラック:
カムセットに自信が持てない → ついついトップロープに流れてしまう → リードに必要なカムセットや戦略が身につかない
と、ここまでは当たり前。
でも、これって本当に危ないクライミング、
すなわちマルチピッチやアルパインでも、同じなんじゃないかと。
マルチピッチ:
敗退シナリオが立たないまま突っ込むorロープワークの稚拙さが目立つ
→ 本人の事故、ヒヤリハット、友人の事故を通して、段々と恐さが身にしみる
→ 「こんな危ないクライミングより、スポーツっぽいクライミングの方が自分に合っているかも」と感じてくる
→ フリークライマーに転向
ちょっと危ないからこそ、マルチやアルパインは、スリリングです(笑)。
でも、普通の神経の人は、一定のリスクレベルより高いと、楽しくなくなるような気がしています。
将来的に、アルパインを目指す人こそ、基礎的な安全管理はレベルを上げていきましょう。