5月10日(土)、11日(日)は、越沢バットレスにてマルチピッチリード講習。
冬にクラックリード講習を卒業して、最近登りこんでいる女性MJさん。
女性TZさん。
<MJさんは、越沢はオンサイト>
具体的には、残置無視、トポ無視で、
「あなたなら、どこを登りますか?」
といったスタイルで、壁をオブザベーション。
<初日の午前中、セカンドのビレイなどを簡単に確認>
「あそこ、登れんのかなぁ?」
といった疑問を感じることが多いのです。
<頼もしくなってきた、TZさん>
「あそこで、行き詰まったら、どうやって敗退するか?」
立木が近くにあれば、懸垂下降で敗退できるでしょう。
それが無理なら、クライムダウン敗退?
最悪は、カム残置?
<ビレイ点での作業中>
こうすれば、未知の岩壁に挑むのも、恐怖半減。
<オブザベーション中>
ビレイヤーも、監督している私も、だいぶ安心感を持って見ていられます。
<MJさん、緊張のオンサイトトライ>
でも、敗退シナリオが立っているのなら、
「まー、行き詰まってから、帰って来てもらえば良いか。」
と、素知らぬ顔で見ています。
<新人クラック、とでも呼ぶべきピッチ>
2人が話し合っている敗退シナリオが、
「そりゃ、無理シナリオでしょ!」
って思ったとき。
<不慣れ感ただようMJさん>
でも、本当に大事なのは、オブザベーションだと考えています。
<2日間で、最も厳しかったピッチをフォローするMJさん>
それでも、自力でマルチピッチに挑戦できる判断力を付けること。
それが、この講習の目的だと、最近は思っています。
<2日目のトップアウト>
・ギアの扱い、セカンドのビレイ、コールなしの確認
・1日1本だけ、壁をトップアウト
(TZさん主体のリード)
・易しいピッチを、MJさんがオンサイトリード練習
<無事に登れたことを、心から感謝>
ただ、今回は危なっかしい場面も、何度かありました。
やっぱり、マルチピッチリード講習は、私にとって最も心臓に悪い講習ですね!
その分だけ、この講習のビフォーアフターは、意識改革となって現れると信じています。