2016年11月6日日曜日

岩場を登山靴で登る練習

11月4日(金)は、1コマ目でムーヴLv.1。
久々の女性OGさん。これは、なかなか嬉しい復帰です。

2コマ目は、ムーヴLv.0。
男性YNさん、新規男性MZさん、新規男性MZさん、新規女性YHさん。
2コマ目で、
「岩場を登山靴で登る練習は、有効ですか?」
という質問がありました。

これ、初心者の方がよくやっているのを見かけますが、上級者はあんまりやっていないです。
入門バリエーションだと、クライミングシューズに履き替えないから、というのが質問意図です。
さて、練習として有効なのか否か?

私なりの判定法を説明します。

①実際にやってみて、上達を感じるか?
1トライ毎に、何かしら得るものがあれば、それはそれでアリ。
例えば、1トライ目は、登山靴で乗れるスタンスと、乗れないスタンスの差が見えるかも。
で、そこから先は、練習になるでしょうか?
ただ、
“クライミングシューズで、わざとフリクションの悪いレンタルシューズを時々使うと、かえって足に神経を使うから足置きが丁寧になる。”
という説もあるので、意味がないと断言する気もありません。

②弊害はあるか?
どうせ足は信用できないし、腕力で乗り切ろう!
という癖が付く可能性など。

③フリークライマーが登山靴で登った場合、どの程度登れるか?
これで、自分より遥かに上手かったら、登山靴で登る練習よりもフリークライミングの練習の方が大事だという証拠になります。
逆に、自分より明らかにフリークライミングが下手な先輩が、登山靴で綺麗に登っていたら、効果ありの証拠です。
で、私の判定結果からすると、登山靴で登る練習は、効果はほとんど無いと思います。
結局、フリークライミングで足置きを学んだ方が良さそうです。

余談ですが、アイゼントレは判定法に照らした結果、かなり効果を感じたので、その昔は相当練習したこともあります(笑)。
10年以上前ですが、越沢バットレスをフリー(アイゼン+軍手はフリーなのか?)、ただしフォローで何度か登ったりしてホールドやプロテクションなど十分に確認済み、残置ハーケンを一部使用(当時、ハンガーボルトは今より少なかった。ちょうど、残置無視を始めたくらいの頃かな?)、という大変微妙なスタイルで登ってました。

今から見れば、自分を褒めたい部分と、ダメ出ししたい部分が混在する10年前です。
懐かしきかな。