2016年11月15日火曜日

考えさせられる

11月9日(水)は、クラックリード講習にて、湯川。
女性IUさん、新規女性NRさん、新規女性KNさん。
新規の2人は、ボルトは5.13クライマーで、キャリアも10年以上の方々。
特に、1人はR.P.している5.12台のルートを聞くと、私が最近登ったルートだったり、そのうち登ろうと思っているルートだったり(笑)。

そんな高グレードの講習生が来たのは、初めてでございます。
ほとんどの講習生は5.10~5.11前半ぐらいで、5.12aとかボルダー初段を登ったことがあれば相当上手い方というのが相場です。
ただ、沢登りに関してキャリア20年の人が来たり、すごいスキーヤーが来たり、開拓とかまでやっているクライマーが来たり、といったこともあります。

経験者と言っても眉唾の人もいますが、本物の経験者が来るとちょっと恐縮します(笑)。
自信が無い分野を習おうという姿勢は、何年やっても忘れないようにせねば。
さて、講習そのものは、普段通り淡々と。

通常、講習ってのは講師側がカリキュラムを組んで、体系的にやるものだと思います。
リアル初心者の場合、本当に何も分からないだけに、それに沿って習いながら、質問したりして理解を深める流れです。

ただ、経験者の場合は、本人なりの経験から聞きたいことがイッパイあるものです。
その辺のバランスは、なかなか難しいものがありますね。

かくいう私も独学派で、質問や技盗みはよくやるものの、体系的に習った経験は数えるほどです。
どっちかって言うと、そういう人の気持ちの方がよく分かるのですが、講習的には体系的に教えた方がやりやすいですね。

今回の2人も、その辺の事情は想像付いている様子だったので、なんとなく気を遣い合って上手くいったような(笑)。
でもやっぱり、まだまだ聞きたいことが消化できなかったような・・・。

強い講習生が来ると、講習とはどうあるべきか、今一度考えさせられますね。
同じようなテーマでは、今までも何度も考えているので、早々結論がひるがえることはないと思うのですが。
具体的な講習内容
・ハンドジャム練習(ねじるべきか否か、手首を曲げるべきか否か、ゆっくり馴染ませる、引く方向を意識する)
・ボルダー練習(ジャミングに合わせたムーヴ、レストしやすいムーヴ、安定度の高いムーヴ、などを意識する)
・地上でのカムセット練習
・トップロープでの練習&疑似リード(NRさん、KNさん)
・初リード&落ちる練習(IUさん)
大和屋(5.8)