2016年11月24日木曜日

月影の騎士、再登

11月23日(水)は、自分のクライミングで湯川。
富士山仲間でスキーガイドの、省二さんと。
<まがりせんべい(5.8)、フラッシュする省二さん>

昨年掃除して、登らずに終わっていた月影の騎士(5.10c)。
数人しか登ったという話を聞かず。

講習の度に横を通っても、クラックから徐々に草が生えております。
<まがりせいんべい、は曲がる>

本日は、初級クラックを登りたいというパートナーの都合もマッチして、湯川に行ってきました。

フラッシュ済みで、自分で掃除してルートを熟知してしまっているので、普段なら気合半減。
でも、今回ちょっと草むしりしつつ登るので、オンサイトっぽさがあって十分ドキドキでした。

一応、無事に再登。
凹角で粘れるだけに、1時間近く掛かったかも。
<月影の騎士>


その後、フィックスを張って、1時間半ほど軽い掃除。
この春に、ゴッド本先生から教わったナタガマって道具は、ナッツキーより遥かにクラック内部の土が取れますねー。

これなら、数年は草が生えないかも。
ありがたい教えです。
<個人的には、テレポーテーションより綺麗に感じます>

さて、せっかくなんで、夕方に再々登(笑)。

「いい加減、楽勝かな?」
なんて思ったら、手が冷えてしまったり何だりで、意外とギリギリでした。
(ビレイヤーに、「落ちるかもしんないから、よろしく!」コールを数回。)

やっぱ、5.10cは辛い!
プロテクションの難しさをグレードに加味しなくても、5.11aは欲しい感じです。
加味したら、5.11bかな。
<無名フィンガー(5.9+?)>

ちなみに、このルートをトライして下さった卒業生の話を聞くと、取り付き数メートルが細すぎて怖くて敗退とのこと。
たしかに、私もキャメロットC3の#00(6KN)をちょっと使っているんですよねー。

私のリーチだと、核心ムーヴに入る前に、もう少し大きなカムが決められてしまうのですが。
<二撃する省二さん>

ただ、せっかく綺麗なラインだし、誰か登ってほしいなー、という思いを込めて、幾つかの提案。

①固め取りできるくらいにはクラックは繋がっているように思います。#00と#000を
複数個持参して、色々試してみるのはどうでしょう?

②結局、プロテクションが悪いのは下部4mくらいで、下地も程々なので、小さめのボルダーマットを持参するってのはどうでしょう?
<万国旗のようなカム>

③とりあえず下部4mはエイドで抜けるという手もあります。で、上部の綺麗な部分だけをオンサイトして、ロワーダウン中に下部を探ると。

これって、結局トップロープリハーサルと同じで、講習では
「初級者のうちから、あんまりそれに流れると、難しいグレードは登れても、オンサイトトライとか、マルチピッチとかのメンタルは強くなりにくいですよ。それより、オンサイトできる範囲ぐらいのルートで、沢山経験を積む方が大事。」
と非推奨しております・・・。

それでも、月影の騎士が草っぽくなるよりは・・・、という気持ちです。
<省二さんも、短いクラックをオンサイト初登?黄昏の舞姫の右側>

具体的に登ったルート
・まがりせんべい(5.8) 再登。草餅レフトレフト、などと呼ばれていた大屈曲するルート。今回、ようやく命名。ついでに、終了点を設置した。自分で言うのもなんだが、パッとしないライン。

・月影の騎士(5.10c) 再登。そして、夕方に再々登。

月影の騎士、チョーク跡にまみれて欲しいぐらいです。それで、注目が集まれば・・・。
自分がオンサイトトライするときは、チョーク跡が少ない方が楽しかったりするのに、我ながら勝手な話ですねぇ。