11月5日(土)は、荒川区立第五中学校へ。
ここ、大学時代の山仲間が教員をやっていて、そこからの呼び出しです。
私を含む18組の職業人が、自分の仕事内容を説明して、生徒がそれに対して質問するというもの。
全校生徒相手にやるんではなく、18組が同時に別教室で講義のようにやります。
なので、私が相手にする生徒は10~15人くらい。
40分間で、1コマ。
生徒を入れ替えて、同じ説明を3コマ行います。
生徒の立場からすれば、3つの職業説明を聞ける、という仕組みの学校行事です。
私の他は、
自衛隊、市役所職員、銀行員、看護師、社会福祉士、ダンサー、鉄道会社職員、新聞記者、経営コンサルタント、コック、などなど。
事前の職業欄には、悩んだ末に“山岳ガイド”と書いたのですが、これはイマイチでした。
どうやら、中学生はハイキング道みたいなのを歩いて、そこで自然とか周りの山を説明する人を想像していたようで。
一通り、中学生の登山経験(0~数回)を聞いてから、
「高尾山だったら、普通は自分で登りますよね。それより、もうちょっと大変でも、普通はちょっと練習したりしてから自分で登ります。だから、そこは皆さんの想像しているような、自然を説明してくれるガイドがいると嬉しいですね。
でも、山のレベルを段々と上げて行って、例えば雪山をやりたいとなってくると、自分での練習が難しくなって、連れて行ってもらうか教えてもらうかしたくなります。」
と、話した段階で、すでにポカーン・・・。
彼らの心の声が
「そんなとこ登りたいって気持ちが、まず意味不明。好きな人もいるかな。」
と聞こえて来そうです。
岩の写真を見せても
「いや、別に登りたくならないから。登りたい人も、いるのかなぁ???」
という心の声が聞こえて来ます。
果ては、高度感たっぷりのマルチの写真や、雪山テント泊、アイスの写真・・・。
結構カッコイイと思う写真でも、生徒全員が無表情で無反応だったりします。
生徒も興味は無いけど、授業だから一応座って聞いてくれているんじゃないかと、私もツラくなってきます。
「自然ガイドに興味を持ってきてくれたのに、私でスミマセン!」
と心で謝りながら、必死の笑顔で40分間説明を尽くしました。
事前イメトレでは、「趣味が高じてプロになる。」ということについて質問されたら、中学生の参考になるかとも思ったのですが、到底そこまで話は進まず(笑)。
ガイドが云々っていうか、山ってこんなところです、みたいな40分。
これって、中学生が聞く意味は何なんだろう?」と、自責の念に駆られます。
ちなみに、中学生は人見知りなのか、私が巨大で恐いのか、質問・反応とかも希薄です。
事前に練ってきた質問はしてくれるのですが、それは自然ガイドを想像して作成したアレですよね(笑)。
友人の教員いわく。
「他の講義が真面目で、勉強の大切さとか、勤労・納税の義務とかを語っていた人も居ただけに、石田は浮いていて良かった。」と。
中学生は、大人と違って無反応な顔でも結構真面目に聞いていたりするし、興味薄い説明でも覚えてしまう記憶力があったりするので、案外お役に立っているんじゃないかと期待いたします!
ま、山岳ガイドはオススメの職業では無いんで、あくまでも参考程度で。