10月25日(金)は、ムーヴ講習とロープワーク講習の3時間&3時間。
マルチ体験予定だった女性AIさん、男性SRさんに加えて、女性HMさんが急遽参加。
表題のフレーズ、どこかのクライミング入門書で読み、「当たり前のことですねー。」
と思った記憶があります。
でも、それは私が戦略好きだからでしょう(笑)。
運動神経はやや鈍く、部活動は苦痛でしかない私でしたが、将棋は中学生のときに栃木県代表だったりしたので。
ここ1年くらい、逆に
「講習生に、いかに戦術を教えるか?」
をメインテーマの1つと考えています。
講習してみて、「あー、意外と考えないで登ってる人って多いんだなぁ」と分かったんで。
表題の件だと
・レストポイントは、長居しやすい。
しかも、ガバホールドや良いスタンスで、壁から体を離せるので、次のホールドやスタンスが確認しやすい。
・逆に、伸びきってしまったり、ホールドが悪いときは、スタンスが“いまさら”確認できない。
・大抵のレストポイントは、クリップポイントでもある。
次のクリップに適した箇所を、確認する必要もある。
・中級者なら「次のレストポイントまでを、ボルダーとしてオブザベする」と考えると分かりやすい。
その他にも、どんな些細な作戦であれ、練り直す余裕があるのはレストポイントです。
さらに言えば、オブザベーションの段階で
「とりあえず、第1レストポイントはあの辺で、第2レストポイントはあの辺で、第3はゴールから3手前のガバかな。」
ってことは
「第1レストポイントまで行ってから、第2レストポイントまでを再度オブザベし直すか。」
と、腹をくくって最初のボルダーに集中できます。
(特に、R.P.なら完全にズームインしやすい)
ジムの5.10台であれば、5手に1回くらいはガバがあるもんです。
5.11台くらいでも、5手に1回くらいは「ちょっと、ガバっぽい?」と感じるホールドがあるものです。
戦略的駐屯地で、ルートを区切って考えてみましょう。
具体的な講習内容
・ネコ足(反動を少しつけて、足を移動する)
・姿勢(体幹を意識する)
・反動ムーヴ全般(HMさんのみ)
・リードのビレイについて、数点アドバイス
・実践本気トライ
・ロープの畳み方を洗練
・終了点作業の復習