10月17日(木)は、天王岩にて岩場リード講習。
東京の女性HMさん。
岩場リード講習の山場は、2つ。1つは、実践本気トライ!
「落ちるかも!」
と、自分が思うからこそ、
「あの辺のランナウト中は、絶対落ちられないよなー。」
「あの辺は、難しそうだけど、ボルト直後だから頑張って行くべきなんだろうなー。」
などという、オブザベーションが切実になります。
「本当の危険と、生理的な恐さを、意識的に区別する練習」
という意味では、ボルトルートで落ちることは良い経験です。
この先、クラック、マルチを進んでいく前段として、大事だと思います。
(今回は、結果的に落ちなかったけど)
で、2つ目は、終了点作業。
結び替え、立木で懸垂下降する場合、などなど。
これが、高いところでやると恐い恐い!
失敗が、死亡に直結します。
しかも、実際は練習より大変だったり。
・セルフビレイを取ろうと思ったら、足場から支点が遠くて、一苦労
・立木の下に、テラスが無くて、全ての作業に一苦労
・ロープダウンしたら、自分が降りるラインじゃない方にロープを落として、一苦労
仕組み自体は、練習と同じでも、環境が違います!
岩場リード講習でやるのは、
実際に終了点作業をやってみて、1~数回くらい頭を悩ませるところまで!
あとは、補習として再受講するか、自力で経験を積んで行くか。
HMさんは、今まで終了点に苦手意識があったそうです。
「とりあえず最初の一歩を踏み出せて、安心しました」
と、しきりに仰っていました。(笑)
具体的な講習内容
・ハングやトラバースでの、ヌンチャクの回収方法
・終了点作業(結び替え、スリングのみ、立木のみ)
・実践本気トライ(クラックジョイを再登!)
今回で、岩場リード講習は卒業です。
自力で岩場に行きつつ、補習も1回くらい受けるとベストだと思います。
(たまに、何回も受けてくださる方も居ます)
そして、次はクラックリード講習ですね。