大堂海岸ツアーの中盤戦。
２８日～３０日までの３日間。
１つは、前傾壁エリアにある5.10d（未登）と表記されているワイド。
この気になる見出し、ワイドクラックには貴重な5.10後半というグレードに惹き付けられるクライマーは多く、知っているだけでも何人か登っております。
すでに、オンサイトしている人も居て、5.11aくらいという評判も知っていたり。
本気トライは、１日１トライでも満足ですが、何としても登りたいです。
で、最初にS本くんがオンサイトトライ。
どうやら惜しかった様子。
（自分もオンサイトトライしたかったので、ビレイはカメチヨに頼んで）
おー、ちょっと被っているくらいが続きますねー。
ワンポイントのルーフ越えが多い花崗岩ワイドにあって、珍しい持久系です。
＜この傾斜のコーナー＞
割とオブザベ通りのワイドムーヴが続いて、ジャミングが効くセクションへ到達。
＜ワイドパート＞
＜傾斜は強いが、ジャミングが効くセクション＞
僕にとっては、ここが一番落ちそうでした。
多くの場合、ジャミングが効けば“よっしゃ、核心抜けた！”って気がするのですが・・・。
＜ジャミングは効くが、態勢が難しい＞
上部セクションは易しめながら、脆い感じなので、右隣のラインでトップアウトしました。
そのラインだと、5.11aにはならないかもしれません。
記録によると、上部の怖さグレードが半端じゃないらしいので。
いやー、来た甲斐がありました。
グレードは、摩天楼（5.11a）よりは易しい、日のあたる場所（5.10d）に近い感じ？
自分が初登した土竜（暫定で5.10d）よりは易しい気がします。
ただ、旧荻パンのワイドよりは格段に易しく（どーでも良い情報？）、秋一番などの5.10c何本かよりは明らかに難しく感じました。
という訳で、大体グレード通り（5.10d～5.11a）なのかなという印象です。
ワイドクラックでも5.12、5.13が登られる御時世なので、あくまで中級層の、ごく一部の中で語られるグレード談義ですが・・・。
＜トポに無いライン（5.10aくらい）をオンサイトするカメチヨ＞
その後、S本くんも問題なく二撃。
彼も、摩天楼は登っているので、大体そんなもんかなという話になりました。
＜Tスタック＞
＜無事に完登＞
＜5.8で敗退する料理長＞
さて、もう１つの目的は、大ルーフ（5.11c）。
こちらは、２年前に全く歯が立たず、気になっていたものです。
ハンド～フィンガーの比較的標準的なサイズです。
＜渚ルート（5.9）をR.P.するカメチヨ＞
１日目は、１トライ目で疲れきってしまい、２トライしか出せず。
２日目は、２トライ目でようやくムーヴが固まって来て、可能性が見えてくるも、時間的にそれ以上はトライできず。
＜アップダウンクイズ（5.10c）＞
ただ、２年前は全く繋がる見込みの無いムーヴでトップアウトしていたのが、今回はもう１日あれば可能性を感じるレベル。
僅かばかり、進歩していると信じることにします。
＜大ルーフをR.P.したゴッド本先生＞
＜怖そうな5.10bをトライする料理長＞
看板ルートの“SECRET AGENT MAN（5.11a、２P）”を、ゴッド先生がオンサイトしたいということで、フォローに行きます。
私は、２年前にオンサイトしているので。
＜70mの懸垂下降で取り付きへ＞
＜風邪気味＞
＜オンサイト中＞
＜美しいコーナー＞
＜ビレイポイントの下は、真っ青＞
ちなみに、SECRET AGENT MANとグレードが逆だという噂も、本当な気がしました。
マルチは、本気トライじゃなくっても、十分に楽しい気がします。
９割オンサイトできるくらいのピッチだけでも、沢登りとか本チャンみたいな爽快さがありますね。
＜迷い道くねくね１P目＞
１日目（１２月２８日）：前傾壁エリア
・ルート名なし（5.8） フラッシュ。ちょっと辛く感じた。
・ルート名なし（5.10d、ワイド） オンサイト
・ルート名なし（5.10d、ちょっとだけワイド） オンサイト。これは、5.10bくらいに感じた。
２日目（１２月２９日）：ハーバーエリア
・アップダウンクイズ（5.10c） フラッシュ。アプローチは遠目だけれど、美しいライン。
・大ルーフ（5.11c） このツアーで２日目。２トライして、おおよそムーヴが固まる程度。
３日目（１２月３０日）：最果てエリア
・SECRET AGENT MAN（5.11a、２P） フォロー。
・迷い道くねくね（5.10d、３P） 全ピッチ、オンサイト。
２つのルートは、グレードが逆っぽく感じますが、どうでしょうか。
