9月27日(土)は、マルチピッチリード講習で越沢バットレス。
女性WNさん、女性ARさん。
<壁をオブザベ>
<ARさんの1ピッチ目>
・ライン取り
・クライミングの安定感
・突っ込むか、敗退するかの判断
・メンタルの充実
・プロテクションのスリング延長などの判断
全てが充実。
WNさんにとっての限界近いピッチを、45mに渡ってロープを伸ばしました。
実質的に、オンサイト状態で。
初めて扱うハーケンも、リード中に5本を打ち、少し手慣れて来ました(笑)。
そして、リードだけで2時間!
<素晴らしいリードをこなす、WNさん>
たしかに、手際が悪くて時間が掛かったのなら、反省すべきでしょう。
が、実際には突破するために、色々なことを試みた2時間は立派なものです。
なにせ、突破できなければ、完登できないのですから!
<厳しい態勢で、ハーケン打ち>
リード中に、ランナウトした状態で、進むことも戻ることも出来ないと慌てました。
いわゆる、“セミ”というやつで、将棋で言えば“詰み”です。
この状態になると、決死の突っ込みか、決死のクライムダウンをしなければ、生き残ることが出来ません。
こんなことを頻繁にやってたら、いつか死んでしまいます。
<余裕たっぷりでフォローするARさん>
・そんなに難しくなかった&先にレストポイントがあったので、安易にワンムーヴをこなしてしまった
そのムーヴをこなすリスクを十分に理解していれば、
「クライムダウンできるかどうか、ホールドとスタンスを覚えておこう。」
「そのレストポイントで、突っ込むかクライムダウンを判断するだけの気力・体力が自分にあるかな。」
といったことを、考えたはずです。
<1本目は、WNさんの活躍でトップアウト>
ただ、こんなことが油断の原因だったんじゃないかと。
<懸垂下降>
②素晴らしいリードと同じ頑張りを、もう1回できる気でいた
③過去に、このピッチをフォローしたことがあって、「ちょっと簡単目」という印象があった
<敗退することになったピッチ>
「敗退できる範囲で前進する」
というのは、奥が深いものです。
<もはや、疲労困憊のWNさん>
わずか3ピッチのリード講習でしたが、十分に経験が積めたと思います。
また、頑張りましょう。
<でも、帰りは笑顔>