9月3日(水)は、自分のクライミングにてミズガキ。
今井くんと。
<午後は、晴れる予報だと言うが>
「ピトンは、岩を傷つけるから」
みたいな話が出ます。
実際、ピトンを打ったり抜いたりすれば、細いクラックは開いてきます。
<とりあえず、1本マルチを登ってトップアウト>
実際、回収を諦めたピトンやボルトだらけになってしまった入門バリエーションの壁は、クリップするだけで登れてしまうので、
「単に、プロテクションの悪いスポーツマルチ」
みたいになってしまいます。
<今井先生には、申し訳ないほどショボイ岩塔だったけど>
カム・ナッツなどのNPが一番、回収前提でのピトン使用が2番、最後の手段がボルト。
というのが、一般的な順位だと思います。
なので、山だったら
①オールNPが、一番美しい
②回収前提のピトンまでは、NPの延長
③ボルトを打ったら、それはゲレンデと山の中間的な位置づけのマルチルート
<懸垂しながら、綺麗なラインを探す>
なので、
「ピトンしか効かない場所なら、ボルト打った方がマシかな。」
という判断が多いように感じます。
“NP&ボルト”というルートは多いけれど、“NP&ピトン”とかあんまり無いですよね。
<午後の1P目は、コケコケのRCCボルトスラブ>
「ピトン打ちの練習していいですか?」
と聞かれるのですが、
「止めてください。」
と、お話しするのはこんな理由からです。
私個人の考えとしては、
①三ツ峠、越沢などの、アイゼントレーニングが行われている岩場
②沢登り、本チャンなどの、本当のバリエーション
で、ピトンの練習をした方が良いと思っています。
<びっくりするほどビショビショのシンハンドクラックをO.S.する、今井先生>
ピトンの位置づけは、クライマー共通の理解であるべき。
でも、判断は人によって違う、ということです。
<1P目の終了点に懸垂下降して、隣のワイドへと>
“NP&ピトン”というルートも、実際には高難度ルートも含めて存在するみたいです。
高難度ほど、ホールドの変化にも敏感なので、
「ピトンは、残置して全員がクリップ前提」
という形にします。
結果としては、NPルートに1本だけ残置ピトンがあるみたいで、ちょっと汚く見えるような気もします。
でも、
「100%安心に近いボルトではなく、90%の信頼度のピトンで登れ!」
「それが、自然に自分を合わせるということだ!」
という、初登者の熱い気持ちが込められていたり。
<気になっていたワイドをO.S.する私>
私が先に書いた①、②ではなく、
「やっぱり、越沢、三ツ峠でも岩を傷つけるのは惜しいから、②だけで。」
っていう判断もアリだと思います。
<ギアラックの左右入れ替え中>
私自身は、海外経験が乏しい方なので、耳年増な感じ。
詳しくは、ロクスノとかの記録を読んでみてください。
「何が正しい。」
とは言えない世界ですが、基礎的な知識は持った方が良いですよね。
<結局、午後も霧っぽい1日でした>
具体的に登ったルート
・マルチ2本?
2本目は、2P目が2ラインの綺麗なクラックがあり、それがメインディッシュだった。
・右ライン(今井くんリード)、シンハンド
(たぶん5.11aぐらい?ただし、本日は濡れすぎて5.11cぐらいに感じた。)
※私は、カムすらチェックせずに必死に回収するだけの、お客さんフォローをしてしまった。
・左ライン(石田リード)、オフウィズス
体感5.10aぐらい。30mもある、美しいライン。
こちらは、湿っている程度。