2014年9月1日月曜日

マルチをやる上で、得意分野と苦手分野

8月31日(日)は、ストーンマジックにてロープワーク講習。

前日から連続でマルチ講習予定だった、女性WNさん、女性MJさんのペア。
加えて、クラックリード受講中の女性MTさん、男性OGさんのペア。
MJさんは、ロープワークに苦手意識があります。

実際のところ、前日のような懸垂トラブル対処法の以前に、基礎的なロープワークの熟練度を上げたいところです。
<かなり、真剣に取り組むMJさん>

経験的には、マルチピッチリード講習になって、自分のロープワークの弱さを痛感する人が多いです。

実際、昨日もビレイポイント毎に、だいぶ考えながら作業している状態。

本人曰く、
「ロープワークが得意になれば、1つの得意分野が武器になると思うんです。」

という予測。
<ロープワークは、かなり好きそうなOGさん>

ただ、ロープワークも急激には伸びません。

クライミング能力、ルートファインディングと同じです(笑)。
<懸案の登り返し>

マルチピッチリード講習の前に、自分の得意分野と苦手分野を知っておくと良いかもしれませんね。

・登攀力
クラックの5.8以上を3本オンサイトが、最低レベル(参加条件)
ジムで5.11a以上、クラックで5.10a以上がコンスタントに登れるぐらいなら、得意分野

・ロープワーク
ショートルートの終了点作業、登り返し、が何とかこなせるぐらいが最低レベル
終了点作業のトラブル対処法、登り返しがスムーズにこなせるレベルなら、得意分野

・プロテクション戦略(ルートファインディング)
クラックのオンサイト経験があるぐらいが、最低レベル
トップアウトに苦労するぐらいの、限界グレードのクラックリードを何度もこなしているぐらいで、得意分野

・敗退シナリオ、時間管理などの全体プランニング
レベルを計りにくいことです。
が、登山なり人生経験なりで、そういうことに慣れているかどうか。
<フィンガージャムの練習>

事前に大体把握しておきたい人のために、書いてみました。

でも、何回かマルチピッチリード講習を受けてしまえば、すぐに自分の苦手分野が実感できると思います。

つくづく、マルチピッチは総合力ですねー。
<閉店間際の最終トライ>

具体的な講習内容
・ロープの畳み方の洗練
・ロープの背負い方(WNさん、MJさん)
・ロープを手で畳む方法(WNさん)
・終了点作業の練習問題
(結び替え、懸垂下降を何パターンか)

・セルフビレイを延長する方法(MJさん)
・登り返しの練習(WNさん、MJさん)
・懸垂下降の仮固定(MTさん、OGさん)
・ムンターヒッチ(MTさん、OGさん)

・フィンガージャムの練習
(本日は、ロープワークへの意欲が凄かったので、クラックは少なめで)