9月7日(日)は、マルチピッチリード講習にて、小川山。
女性MJさん、女性ARさんのペア。
<取り付きにて>
「出来るようになった!」
と思いたいものですが、
「自分って、こういうことが出来ないのか・・・。」
と思い知らされることも多いですよね。
<1P目は、まだ岩が濡れている>
「マルチピッチ講習を数回受ければ、自分の苦手が露わになる」
みたいなことを書きました(笑)。
で、苦手が1個、2個のうちは可愛いもの。
講習を受けるたびに、
「あー、これも出来ないのか!」
と思って来ると、自信喪失しかねません。
MJさんは
・前回の下降シナリオ
・前々回の時間管理
・それ以前にはロープワークの混乱多数
と、あまたの苦手分野を露わにしながら、頑張っております。
<ハンギング気味のビレイポイント>
・リードに関しても、敗退シナリオがある
・時間に関しても、リミット意識がある
・下降プランに関しても、第2案、第3案が考えられる余裕がある
・岩場全体の概念と現在位置が、イメージできてきている
・ロープワークも、次にやるべきことが見えてきている
<サル達の到着を待つ、ARさん>
「大抵の小さなトラブルは、本人の想定範囲内」
という状態になったので。
<稜線>
理由は
①先週トライしたルートの後半部分だったので、オンサイト判断が少ない
②判断の話し合いは、ARさんの判断スピードが早いため、かなり引っ張られ気味
③そもそも、朝まで雨だったので、かなり易しいピッチのルートを私が選択
(歩き、みたいなピッチが半分くらい)
といったところ。
<プロテクションの効かないスラブ>
次回以降、意外な弱点が露わにならなければ!
ですけど(笑)。
<開ききったカムで、ハンギングビレイをしていて、びっくり>
初のマルチピッチは、高度感と高揚感で、大興奮することでしょう。
山岳会の先輩に連れて行ったもらったりすると、最初はそれが一番だと思います。
でも、リード講習を卒業する頃には
「よし、ここは戦略通り!」
という精神的な余裕も持って、楽しんでもらいたいです。
<終了直下>
<頂上に立てると、気持ちも違う!>
ARさんは、戦略的な判断は得意みたいですね。
ちょっと、楽観的すぎな気もしますが(笑)。
あとは、バッチリのカムが取れなかった場合にも、楽観的な気がします。
足場がちょっと良い時に、懸垂下降の手を離してしまうのも、楽観的なんでしょうか?
うーん、もしかして何でも楽観主義者?
でも、マルチピッチでは、シビアなリスク判断を心がけて欲しいです。
<気合いの入った懸垂下降>
ところで、
マルチピッチに関しては、MJさん、WNさん、ARさんと、だいぶ横並びですね。
それぞれ、得意苦手に差はあるものの。
ARさんが、1ヶ月前の講習から劇的に成長していたのは、ウラ塾のお陰でしょう。