2014年11月8日土曜日

落ちない安定感も、徐々に上げて欲しい

11月8日(土)は、前日と同様、岩場リード講習を天王岩にて。
男性SKさん、男性NSさん、女性STさんの3名。
「ジムリード講習から、岩場リード講習、クラックリード講習、・・・

と進むに従って、クライミング能力も上げていきたい。」

とは、誰しも思うでしょう。
常々書いていますが、このときに、グレードに現れないクライミング能力も上げて欲しいのです。

一番分かりやすいのは、安定して登る力です。
昔の言葉で言う、「落ちないクライミング」って感じです。
ジムだと、落ちちゃいけないセクションは、通常ほとんどありません。

ですが、手繰り落ちしないために、その安定感が試されます。
また、下部で腰クリップせざるを得ないルートなんかは、グランドフォールのリスクも出てくるでしょう。
それが、岩場のボルトルートだと、

“ミニマムボルトの原則”
っていう厳しい倫理の元、5.8や5.9くらいの低グレードこそランナウト必至!!!

そこでは、安定した登りとともに、敗退を視野にいれた判断力も試されます。
でも、これってクラックやマルチをやる上では、必須の能力です。

5.8のマルチでも、5.7のセクションで落ちたら死んじゃうような場面も、普通にありますからねー。

そのための練習としては、まさに丁度良いと思っています。

最近は、岩場リード講習の最初の2時間くらいを、ムーヴ講習に充てることが多くなりました。
岩場リード講習の日数が増えたとしても、その方がリード出来る人が増えるんじゃないかという目論見です。


具体的な講習内容
・足を馴染ませる
・手を馴染ませる
・態勢を安定させてから、次の動きに入る
・なるべく腰に下げるギアを減らす意識
・レストポイントで、次の作戦を練る
・ヌンチャクの向き(ウィップラッシュ現象)
・落ちる練習、止める練習
・実践リードトライ
STさん:クラックジョイ(5.9) 途中敗退(怖くて落ちれず)
NSさん:クラックジョイ(5.9) フラッシュ

3人とも、今回が初日でした。
次回から、ムーヴだけでなく、終了点やボルトについても考えて行きましょう。