11月8日(土)は、前日と同様、岩場リード講習を天王岩にて。
男性SKさん、男性NSさん、女性STさんの3名。
「ジムリード講習から、岩場リード講習、クラックリード講習、・・・と進むに従って、クライミング能力も上げていきたい。」
とは、誰しも思うでしょう。
常々書いていますが、このときに、グレードに現れないクライミング能力も上げて欲しいのです。
一番分かりやすいのは、安定して登る力です。
昔の言葉で言う、「落ちないクライミング」って感じです。
ジムだと、落ちちゃいけないセクションは、通常ほとんどありません。
ですが、手繰り落ちしないために、その安定感が試されます。
また、下部で腰クリップせざるを得ないルートなんかは、グランドフォールのリスクも出てくるでしょう。
それが、岩場のボルトルートだと、
“ミニマムボルトの原則”
っていう厳しい倫理の元、5.8や5.9くらいの低グレードこそランナウト必至!!!
そこでは、安定した登りとともに、敗退を視野にいれた判断力も試されます。
でも、これってクラックやマルチをやる上では、必須の能力です。
5.8のマルチでも、5.7のセクションで落ちたら死んじゃうような場面も、普通にありますからねー。
そのための練習としては、まさに丁度良いと思っています。
最近は、岩場リード講習の最初の2時間くらいを、ムーヴ講習に充てることが多くなりました。
岩場リード講習の日数が増えたとしても、その方がリード出来る人が増えるんじゃないかという目論見です。
具体的な講習内容
・足を馴染ませる
・手を馴染ませる
・態勢を安定させてから、次の動きに入る
・なるべく腰に下げるギアを減らす意識
・レストポイントで、次の作戦を練る
・ヌンチャクの向き(ウィップラッシュ現象)
・落ちる練習、止める練習
・実践リードトライ
STさん:クラックジョイ(5.9) 途中敗退(怖くて落ちれず)
NSさん:クラックジョイ(5.9) フラッシュ
3人とも、今回が初日でした。
次回から、ムーヴだけでなく、終了点やボルトについても考えて行きましょう。