11月23日(日)は、岩場リード講習にて、天王岩。
男性NSさん、男性NMGさんの2名。
写真のデータが消えてしまったようで、楽しみにしていたら本当に申し訳ありません。
そして、文章だけだと読むのが疲れますよね。
本日の講習中、ロープを足に絡ませないことについて、実践的なアドバイスを行いました。
ロープを足に絡ませないこと自体は、ジムリード講習の内容。
ただ、ボルトが足元になると、気づいたらムーヴ中に絡んでいたという経験があると思います。
これは、マルチピッチリード講習を受けているような人でさえ、注意することが多い内容です。
それに対して、実際に私がリードして見せて、
「こういう位置関係だと、立ち上がると絡みますよね。」
という具合。
で、一応は理解できた段階で、
NMGさん)
「いっぱいいっぱいになると、忘れちゃいそうですね。」
私)
「私の場合、きわどい場面こそ、完登よりも、絡まないことを優先して考えてますよ。絡むぐらいなら、完登を諦めますよ。」
NMGさん)
「なるほどねー。うーん、なるほどねー。そうかー。」
と、妙に納得したようでした。
リードの本気トライで、
「落ちるまで頑張れ!」
というのは、あくまで安全だと確信しているときの話。
・手繰り落ちしそうなら、ジムでもテンションします。
・危険なランナウトをしているときに、落ちそうなら、クライムダウンして安全圏へと戻ります。
・クラックでも、プロテクションに自信が持てないなら、完登を諦めて安全策を取ります。
これは、リードを行う上での基本的な考え方だと思います。
登山においても、時間管理や天候判断で、全く同じです。
だからこそ、判断力を培うために、限界グレードこそリードで取り組める力を付けましょう。
というのが、当塾の方針。
“諦める判断”
というのは、スポートクライミングとして見れば微妙です。
(例えばコンペ。クリップが悪くて、選手がテンションコールしたら、競技っぽくないでしょ。)
でも、講習で目指すマルチピッチリード講習までの道のりとしては、最初のステップに適していると思っています。