2014年11月29日土曜日

ジムリードは、ボルダラーが一番教えやすく感じる

11月28日(金)は、リード講習6時間コース。

名古屋のSY夫妻が、前回に続いて2回目。
前日から連続で、女性HMさん。
ジムリード講習は、クライミング講習の中では一番カリキュラム化されたものです。

1回目はここまで教えて、2回目でここまで、3回目は最低でもここまで、出来ればこの辺も。
という感じで、私の中で決めています。

対極にあるのが、マルチピッチリード講習、ムーヴ講習、ロープワーク講習などで、教えることに終わりが見えないくらい。
とにかく、その人に応じてアドバイスしていく流れです。
とはいえ、本日の2人は6時間コース×2回で、割合順調な2人。

経験者ばかりが集まったクール並みに、詳しく講習をやりました。

例)
・スポットの実験
・しゃがみビレイ、立ちビレイの比較検討
・1本目、2本目でのフォール
・実践本気トライ

などなど。
毎度のように思うんですが、

「ボルダラーは、一番ジムリードが教えやすい!」

やっぱり、

・クライミングを、スポーツとして取り組むことに慣れている
・その一方で、講習を受けに来るだけの安全意識もある
・フォールに対する抵抗も少ない
・ムーヴ予測能力があるので、ビレイの弛ませ方、クリップしそうなポイント、などへの予測がしやすく、ビレイが上手くなりやすい
とはいえ、当塾に来る半分以上は、山屋さん。

「山のために、クライミングが必要だと思って。」
という意識がスタートだと、上記の能力に至るのに時間も掛かります。

(SY夫妻なんかは、2年間ボルダーをやってからのリードデビュー。)

山は、スポーツっぽくないですし。
今までの習慣が変えられず、苦労する方も多いです。

でも、マルチピッチリード講習から先は、山屋さんが強い世界かと思います。
判断するという場面が、雨あられですから。

育った畑は違えども、レールは同じですので、頑張って参りましょう。