11月13日(木)は、マルチピッチ体験講習にて、越沢バットレス。
宇都宮の男性IKさん、女性Hさんの2名で。
<たまには、違う場面でスタート>
たとえば、
・3人で登っていて、リードを交代する
・リード&フォローから、懸垂下降に移る
・ロープが激しく絡んでしまって、末端を通して解きたい
という状況など。
<アルパインクイックドローの作り方を、動画で>
どんなリスクを想定しているか、想像できるでしょうか?
<午後からポカポカ陽気>
メインロープでセルフビレイを取っていると、エイトノットを外した瞬間にノービレイになってしまいます。
しかも、その瞬間、無意識にロープに集中しているので、かなり危険な状態です。
②ロープの落とし止め
自分のエイトノットが、ロープの落とし止めになっていることがあります。
ロープが体から離れるということは、ロープの束を落としたときに、ロープとサヨナラする可能性があります。
<毎回、カムを抜いては決め直すIKさん>
・自分のセルフビレイが、他で(スリングなどで)確保されているか?
・ロープの落とし止めとして、どこかにロープが結ばれているか?
パートナーが、ロープの反対末端をエイトノットで結んでいるなら、それで十分なバックアップになることも多い。
というチェックを行うことにしています。
<そこまで余裕のないHさん>
つまり
1.リスクの想定
(事故例を知っていると、なお良い)
2.現実的リスクと恐怖心を、同時に軽減するためのチェック方法の確立
3.それの習慣化
<ラスト10m>
で、事故例を多く知るごと、自分がヒヤリハットを体験するごと、さらに項目が追加されていきます。
こうして、もともと怖がりな性格の人は、10年くらいマルチピッチをやる中で、かなり細かい人間になっていきます。
このプロセスの繰り返し、教えるようになって、本当によく分かった気がします。
この最初の数年の部分を、方向修正したりしながら助けるのも、我々の仕事なんだろうなと思います。
<2人とも、オールフリーで完登できました!>
・オブザベーション練習
・スリングの収納方法
・アルパインクイックドローの作り方
・ギアラックの整理方法
・コールあり、コールなしの流れ
・1ピッチだけを、リード&フォローから懸垂下降する流れの練習
・マルチピッチで、1ラインをトップアウト