2014年11月20日木曜日

壁から上半身を離す

11月19日(水)は、1コマ目でムーヴLv.0。
新規の女性OGさん。

2コマ目で、ムーヴLv.1。
女性WNさん、男性SRさんという、マルチピッチリード講習中の2人。
<まだ、1人でジムに行くことに抵抗があるとのこと>

スローパーを下に引くとき(フィンガージャムを下に引くとき、の方が馴染みがある?)、
壁にピッタリと上半身を付けてしまうと、下に引くための力が入れられないものです。

本日は、これが1つのテーマだったんですが、文章でこれ以上突っ込むとドツボにはまりそうです。
<下半身はスタンスに乗れているが、上半身は壁から離している>

ただ、壁から上半身を離すと、他にもメリットがあります。

例えば
①クリップしやすい
ヌンチャクに正対すると、とてもやりやすくなる。

②オブザベーションしやすい
よく見える

③足の移動がしやすい
懐が大きい
ただ、上半身も壁に付けると、その分だけスタンスに体重が乗ります。

だから、無意味って訳じゃなく、そうした方が良い場合もあると思います。

でも、下の写真はどうでしょう?
<申し訳ありませんが、失敗例がここに!>

上半身が壁に付いた結果、

・肘は上がって、ホールディングしにくそう
・レストしているけれど、先のホールドのオブザベ、スタンスの確認もしにくそう
・この態勢で行ったクリップも、苦しそうだった
・このあと、このまま足上げをして、苦しそうだった

という3重苦、4重苦。

難しいんですけど、壁に近付きゃ良いってもんでもないんですねー。
<見事に5.10cを完登して、内容もナイスでした!>

具体的な講習内容
1コマ目:
・ダブルチェック
・トップロープの弛ませ具合
・1手1手レストしながら登る練習
・オートビレイの使い方
・徐々に難しいルートにチャレンジ

2コマ目:
・足の馴染ませ方を洗練
・ホールディングの馴染ませ方を洗練
・肘をホールドの向きに合わせること
・壁から上半身を離すメリット
・実践本気トライ
SRさん:5.10cのオンサイトトライで、あと2手でフォール
WNさん:同じく5.10cを、見事R.P.!

・リードのビレイの弛ませ具合
・クリップで目一杯たぐるときの、ビレイの繰り出し
・骨盤を離しても、体幹は入れられること

マルチピッチリード講習で、若干のクライミング能力不足を感じての2人。
今後も、ときどき受けて、日ごろのジム練習の刺激にしてくださいませ!