2023年4月26日水曜日

6月分の予約受付

明後日の4月28日(金)の夜21時より、6月分の予約受付を開始いたします。
今年も、7月のほとんどの期間は富士山ガイドに向かいますので、ご迷惑お掛けいたします。

今回の大きな変更
6月より、平日ジム講習の一部をランナウト以外のジムで行います。
今後、ジム選びに関しては試行錯誤になるかと思いますが、6月に関しては以下の日程とします。
とりあえず、6月の無料体験講習は休止いたします。

火曜:
★夜に定期のムーヴLv.0あり
6月6日(火) ベースキャンプ入間
6月13日(火) ベースキャンプ入間
6月20日(火) ストーンマジック
6月27日(火) ストーンマジック

水曜:
定期講習なし。個別に頼まれた講習のみ。
引き続きランナウトで講習予定。

木曜:
★月に2回、定期のムーヴLv.1あり
それ以外は、個別に頼まれた講習。
6月中は、どこのジムで行うかを調整予定。

金曜:
定期講習なし。個別に頼まれた講習のみ。
6月中は、どこのジムで行うかを調整予定。
ランナウト、ギリギリも候補に含む。

もちろん、平日に登山や岩場での講習を受付することも、今まで通り可能です。
ではでは、どうぞよろしくお願いします。

2023年4月24日月曜日

有笠山での一日

4月9日(日)は、自分のクライミングにて有笠山。
カメチヨ、Mさん、SDさんと。

4月21日(金)は、一人で野猿谷ボルダー。
<リトルフット4級>

有笠山に、疲労困憊の中、行って来ました。
カメチヨから「私の成長を見届けよ!」という、強烈な誘いがあり、結構ツライ感じで。

カメチヨは、過去に事故っている海賊船(5.13a、ボルトルート)に対し、リベンジマッチです。
事故そのものは単純で、ヌンチャクアブミを使って次のボルトにクリップしようとしたら、ヌンチャクアブミがアンクリップされて分解、その際にロープもアンクリップされ、グランドフォールという話です。
ヌンチャクアブミで届く程度のボルト間隔なので、ボルト間隔は近いセクションです。

この件になると、必ずスタイルの話が出てくるので、一応僕のスタンスを明示しておきます。
ヌンチャクアブミはチョンボの一種ではあるものの、
・チョンボ棒
・トップロープリハーサル
・いざとなれば強いパートナーに回収でも何でもしてもらえる状態
という代表的な思考停止状態(これさえ使えば、いつでも何とかなる的な思考停止)に比べれば、使用できる範囲も限られているので、ヌンチャク掛けやらトップアウト戦略としてはギリギリセーフと考えています。
もちろん、自分がやるときは悲しくなりますが。

個人的には、ヌンチャクアブミの作り方とか、荷重の際のアンクリップへの配慮とか、そういうケアレスミスかなと思っています。

カメチヨ本人に語らせると、この事故の遠因は色々あるようで、「そもそもヌンチャクアブミを作ろうとしたことが悪い。」という結論になっているようです。

そこで、今回はヌンチャク掛けからして全て通常のハングドッグにて行う感じでした。
<リトルフットの右にあった、名もなき割れ目。ルーフハンドクラックで、楽しかった。>

ちなみに、カメチヨは同ルートで他に2回のヒヤリハットを経験したそうです。
どちらも同じで、下からクリップするために長ヌンチャクを2本連結して延長(長ヌンチャク+長ヌンチャク)したものをパートナーにセットしてもらって使用していたそうです。
そうなると、次のボルト直前でフォールすると、初登者の意図を超えたフォールになります。
そして、結構な高さから、グランドフォール直前という事件を2回やっているそうです。

今回、ビレイしてみて思ったのですが、このルートの下部5本ぐらい(?)は、落ちてはいけないセクションは、1箇所1mぐらいです。150cm台中盤の女性が、マスターでトライしたとしても、手繰り落ちさえしなければ、ほぼどこでも落ちられます。
(リーチ考慮が全くされていないボルト位置で、150cm台の人にはマスターは危険過ぎるルート、という訳では無い感じでした。)

※1本目は、右のガバから回り込んで掛けることが可能なので、出だしのランジはトップロープ状態でトライすることが可能。
<最近の岩場リード講習の写真>

しかしながら、何で「ほとんどのセクションで落ちても大丈夫なルート」をわざわざヌンチャク延長して、自ら危険なルートに変えて取り組んでしまったのでしょうか?
そして、同じ過ちを(よりによって同じルートで)2回も繰り返してしまったのでしょうか。

理由は、「落ちるのが怖かったから」だそうです。
「落ちてはいけないセクションが発生することよりも、一番落ちそうなセクションがトップロープ状態であることを優先した、しかも深く考えずに。」という話でした。

ここまで来ると、本人でなくても遠因を考えたくなって来ますが、心理分析は本人がやった方が良いでしょうね。
本人談を添えると、
「連れられ時代の最後の負の遺産」、「これがまともに登れないと、クライマーには一生なれずに終わる」
だそうです。

当時は、自分より強い人と登る安心感や盲目感が入り混じった、フワフワした状態だったんでしょうね。
<そのビレイ中>

同ルートの対策として、カメチヨは5年ほどの間、「パワフルな態勢でのクリップ」を意識して取り組んできたそうです。
ただ、実際に重要だったのは、薄被りでの落ちる練習だったのかもしれません。
思い当たる節として、ジムでもスラブ・垂壁・薄被りでは未だにテンション癖があることを明かしていました。
今回のハングドッグ中は、何度も落ちる練習をして、薄被りでの感触を確かめていました。

何はともあれ、本人の最低目標である「下部のヌンチャク掛け」には無事成功していたので、良かったです。
あとは、R.P.できると良いですね。

僕は、有笠山よりも他のエリアに行きたいので、もうビレイすることは無いと思いますが、ガンバです。
<マルチピッチリード講習。ダブルロープが活かされるピッチ>

具体的に登ったルート
有笠山(全てボルトルート)
・大福(5.9) フラッシュ
・塩豆(5.10a) フラッシュ
・ぼたもち(5.11a) O.S.
・しぶ茶(5.11a) O.S.
・力王(5.11b) O.S.(下部3分の2まではクラックなのでNPで登り、終盤のボルト2本は使用)
・おいらの人生(5.10a) O.S.

野猿谷
・ファンキーモンキー(初段、ワイド系) また敗退。その隣に、レイダウンスタートのハサマリング課題を見つけてトレーニングできたのが幸い。
・猿伝説SD(2段、シンクラック?フェース?) 1時間ぐらいトライして敗退。
・ドラゴンの盾(3級、シンハンドクラック) 1時間ぐらいトライして、どうにか完登。
・勇者の剣(5級、カチからのマントル課題) 1時間ぐらいトライして、どうにか完登。
・リトルフット(4級、ワイド系) フラッシュ。その隣に、ハンドのルーフクラックを見つけたので、数トライで登ることができた。これは、結構面白いのでオススメ。 
<結構キレイなクラック>

2023年4月4日火曜日

チャレンジ落ち、ギブアップ落ち、不意落ち

リードのフォールについて、頻繁にお話しします。。
落ちる際の受け身姿勢、次のムーヴで落ちた場合の墜落距離の予測、振られ落ちの許容度、などなど。

そんな際に、
「落ちるときは突然落ちるから、そんなこと考えられません。」
という方が数多くいらっしゃいます。
そこで、私が提案する概念です。

①チャレンジ落ち
「落ちるかもしれない。」、「もしかしたらムーヴ成功するかもしれない。」という気持ちで、チャレンジした結果のフォール。
例)
バランシーなムーヴ、思い切ってデッドポイントを繰り出すとき

②ギブアップ落ち
「落ちまーす!」と自分で決めて、フォール。
例)
これ以上は登れないが今ならまだ安全にフォールできると判断したとき、落ちる練習のとき

③不意落ち
落ちるとは自分で思っていない場面でのフォール。
例)バランスや足置きが本人が必要性を感じている以上に繊細だった場合、そもそも雑な登りの場合、手のすっぽ抜け、ホールド欠損

先の質問をする方は、「フォール=不意落ち」という理解をされているのだと思います。

ちなみに、不意落ちは相当に場面を選ばないと危ないと思っています。
・ボルダリング、沢登りの小滝、であれば、高さ1m以内とか。
・リードであれば、トップロープ状態orほんの僅かなリード状態。
・純粋なトップロープであっても、振られ落ちで怪我をする方は相当数おりますので、場面を選ぶ必要があるでしょう。

というのも、チャレンジ落ちやギブアップ落ちは、「落ちる態勢をコントロールしよう!」という意識が強く働くからです。
そのため、様々なことに注意深くフォールできます。

非常に厳しく言えば、
「不意落ちを頻繁にするようなら、低いジムボルダーとジムトップロープだけで遊んでおけ。」
という話です。

高いジムボルダー、岩場ボルダー、リード、岩場でのトップロープ、どれも不意落ちへの許容度は限定的です。

「不意落ちの確率を減らし、チャレンジ落ちができるようになること」
これは、最低目標の1つだと思います。