2018年9月22日土曜日

感想を味わう

9月19日(水)は、リード3回目で、女性SBさん、女性STさん、女性Hさん。
9月21日(金)は、ムーヴLv.0とリード1回目にて、新規男性FTさん、男性IDさん、男性KMさん、2コマ目のみ男性FTさん。
印象に残った感想3つ挙げてみます。

FTさん「基礎の基礎が、大事だと思うんです。」
(結構なボルダラーだが、リードは初級レベルで終わっていたらしく、学び直しに来た。)

IDさん「ホールドの効く方向とかは、古典物理だから理解できるんだけど、そこで人間の体がどう振舞うのかが難しい。」
(理系の高学歴クライマー。)

KMさん「今まで、適当に登ってたんだな。」
(クライミング経験が少ない山屋さん。)
もちろん、似たようなことを仰った過去の講習生はおりますので、おおよその気持ちは汲めると思います。

ただ、表現が違えば受ける印象も違うものです。
さらに、それを発言した人のバックボーンやら、その日の講習での動きを思い出して、
「なるほどねー。」と思いに浸る私です。

2018年9月18日火曜日

シークエンス

9月17日(月、祝)は、岩場リード講習にて、小川山。
女性FSさん、一年半ぶりの女性ADさん、新規女性KRさん。
<久々に、シークエンスが話題にあがった>

「ムーヴを考える」、「ムーヴを変える」、「ムーヴを固める」、などの言い方があります。

で、「このムーヴってのが、何だか分からない。」という質問も、よくあります。
どう分からないかによって、答え方も違ってきますが、私の中では2つに分類しています。
<身体が回転しちゃう>

①手順足順、おおまかな身体の態勢(正対、側体、キョン、など)。
誰もが使う訳ではありませんが、シークエンスと呼ぶ人も多いです。

②ホールディング、ちょっとしたバランス、足の置き方、など。
便宜上、私はコツと呼びます。
<かわいい女(5.8)、FSさん>

①を他のクライマーにアドバイスするなら
「そこは、(次のホールドを取ってから足を上げるんじゃなくて)先に足上げてから次のホールドを取った方が良いんじゃない?」
「そこは、マッチより飛ばしの方が良いんじゃない?」
「足は、1個下げた方が楽じゃない?」

といった具合です。

どの方法を選択するか、といった話です。
<レスト中>

②をアドバイスするのは、結構難しくて
「足をジワっと馴染ませると、結構良いよ。」
「そこは、腰をグッと入れると手がチョット楽になったよ。」
「なんか、ちょっと腰落としたら良かった。」

などなど。
<かわいい女、第一核心>

シークエンスを代表する場面。

1.効率的なR.P.トライのためには、ハングドッグで自分に最適なシークエンスを探し出すことになります。
で、最終トライでは、それを再現。

2.O.S.トライでは、レストポイントでシークエンスの予測を出来るだけ立てます。
読みが外れることも織り込み済みで、2、3通り以上のシークエンスを予測しておくことも多いです。

3.多くの場合、本気トライでシークエンスを失敗すると手痛いロスになるので、コツの意識は2番目(そして、多くの場合は忘れがち)。
ちょっと悔しいですが、ある程度は仕方ないでしょう。
<どうにか突破!このままフラッシュ成功>

コツの中には、
「腕を伸ばした方が、レストのとき楽なことが多い。」
「足は、つま先で置いた方が、色々便利。」
などの超初歩的なものもあります。

僕の周りの人はあまりシークエンスって言わないのですが、頭の中で整理するときには便利な用語ですよ。
ところで、久々のADさんですが、上手になっていて驚きました。
本人も、「以前もされたような話だけど、今の方が分かる。」などと言っていて、楽しそうでした。

FSさんも、一皮むけた感じで、だいぶ落ち着いた本気トライでした。
あとは、ハングドッグと終了点作業ですかね。

2018年9月15日土曜日

オートビレイ機が増えた

9月11日(火)は、1コマ目がムーヴLv.0。
男性YZさん、女性SDさん、女性TTさん、新規男性FTさん。

2コマ目がリード3回目。
男性YZさん、女性SDさん。

9月12日(水)は、ムーヴLv.0にて、女性NIさん。
ランナウトに、オートビレイ機が2台増えました。
なんと、計6台!

高さ7mぐらいの初心者壁っぽいところにまで設置され、1人で来てもほぼ全ての壁で遊べる感じになりました。
さて、オートビレイ機の練習のメリットデメリットは、色々だと思います。

僕も、オートビレイで沢山登った時期もあれば、「やっぱ、ジムでもリードしなきゃダメだ!」という意識で登った時期もあります。

そういう深くて意見が割れそうな話は、とりあえず置いておいて。
講習していると、オートビレイは結構良いなと思っています。
一番は、フォール時の受身姿勢の上達。

通常のトップロープだと、一度完全にストップして、それからロワーダウンに入ります。

それが、オートビレイだと、ストップなくロワーダウンに入ります。
それが最初は怖いのです。
ただ、これがリードのフォール時の状態をスローモーションで再現していることになります。

僕自身、ランナウトのスラブ壁を登り込んだお陰で、ロワーダウン姿勢が上達したと感じています。
今回の2日間では、その話はしなかったので、講習内容とは無関係なブログです。
ただ、ランナウトの状況が変わった分、僕の教え方にもマイナーチェンジがありそうですね。

さて、本日でFTさんはジムリードに進んでO.K.といたしました。
引き続き、よろしくお願いします。

2018年9月12日水曜日

自立

9月9日(日)は、岩場リード講習にて、小川山。
女性NNさん、男性KTさん、女性ODさん、新規男性ODさん。
<アプローチ練習>

自立した登山者、クライマーとは、何でしょうか?
人によって色々あるかもしれません。

能力、心意気という意味では
「自分と同じかそれ以下のパートナーと、岩場で登れる。(初見の岩場、初見のルート、など。)」
というのが分かりやすいでしょうか。
<ムーヴ練習>

ガイド登山、自分より経験のある先輩と登るのは、連れられ登山、甘え、の要素をゼロにすることは難しいものです。

感覚的には、実家暮らしのフリーターが、一人暮らし出来るかどうか、みたい感じです。
<リード中>

もちろん、社会的には実家で暮らしたって良いですよね。
家賃は安いし、家事はゼロかもしれません。
親も喜ぶかもしれません。

ただ、どっかで「自分は甘えてるんじゃないか?」という後ろめたさを感じたりする、というアレです。
<ビレイ>

そんなとき、
「いや、家賃は入れてるよ。」
「家事もやってるよ。」
と、言いたくなるのも人情だと思います。

※僕は、25ぐらいまで実家に居ても何もしなかったので、している人はエライと思います。僕は、さらに苦しい立場でした。(笑)

どれだけ重要項目を抑えても、「自立していないんじゃないか?」という疑惑は拭いきれない苦しい立場です。
自分の実家暮らしを思い返しても・・・。

では、
「とりあえず、一人暮らししてみたら?」
と周りは言いたくなりますし、実際に僕も十人以上には言われました。

「それで十分に生きていけるなら、実家暮らしも自立した人間同士で良いんじゃない?」

これをクライミングに置き換えると、経験ある先輩と登りつつ
「いや、リードはちゃんとしてるよ。マルチは、ツルベだよ。」
「アプローチも、ちゃんと自分のロープは自分で担いでるよ。」
って感じでしょうか。
<小川山ショートストーリーをR.P.する、女性ODさん>

講習を受ける前でもガンガン自力で登る人、卒業したら行く人、卒業しても経験ある人と登りたい人。

人それぞれで、
「自立が全てではない。」
と言われたら、会話にはならないでしょうか。
<偏見かもしれないが、男性は自立心が強い気がする>

ただ、自立したクライマー同士のパーティは、たとえ実力差があっても気持ちの良いものです。
そんな関係を目指して欲しいと、私は思います。

「今すぐなれ!」
とは言いませんので、是非とも。

2018年9月10日月曜日

シンプルな感想

本日の22時より、10月の予約受付開始です。
よろしくお願いします。

9月4日(火)は、リード1回目、2回目。
女性SGさんが1コマのみ、男性YZさん、新規女性SDさん。
9月6日(木)は、リード3回目。
男性STさん、女性KDさん。
4日はSGさん、6日のKDさんから、
「リードって、色々考えながら登るんですね。いや、なんか当たり前みたいで、スミマセン。」

という、全く同じような感想が聞けました。
具体的には、ロープを足に絡ませるとどうなるかを説明して登ってもらったら、なんだか色々と気を使いながら登る必要が出てきた場面でのこと。
自然と、登りはゆっくりと落ち着いたものに近づいていきました。

この感想、まだまだ1年後、2年後にも同じ言葉が出ちゃうかもしれません。
リードって、本当に色々考えながら登るんですよ。

2018年9月8日土曜日

本日の容量オーバー

9月1日(土)は、雨予報にてロープワーク講習。
男性KTさん、男性MKさん。
本日の17時頃、ちょうどキリが良くなったところでKTさんに、
「他に、何か聞きたいことはありますか?」
と尋ねると。

「今日は、これ以上聞いても、覚えきれなさそうだから大丈夫です。」
という回答。

なるほど、良さそうな自己判断です。
教える側は、あれもこれも教えたくなるものです。

この心理については色々と思い当たる節もあり、教わる側からしても「多分、こういう心理でドンドン教えたくなるのだろう。」と予想できる部分もあるでしょう。
ファーストエイドの研修を受けても、富士山で様々な研修をしても、スキースクールを受講しても、この辺の講師心理は同じなんだろうと思います。

教えすぎないことが教えるコツ、とは私にとって耳の痛い話でしょうか。

練習の質を保つために、量をセーブする、ということの1つの手段ですかね。

2018年9月7日金曜日

10月の予約受付

こんにちは。
9月10日(月)の夜22時より、10月分の予約受付を開始いたします。

富士山明けから開始した指の治療。
10年以上、両中指の変形を放置しておりました。曲がった指がジャミングに不便になり、ようやく手術に踏み切りました。

とりあえず、左中指の手術から2週間が経過して、抜糸も完了。
日常生活に不便なほど困ったのは、最初の数日ぐらい。
術後1週間からは、リハビリ開始してます。

あとは、様々な手をやりくりして、ほとんどの講習は中止せずにやってはおります。
2回、中止をお願いしてしまった方には、大変ご迷惑をおかけしました。

一番問題なのが、自分のクライミングが全く不可能なことです。この状況だと、湯川の掃除も無理ですしねー。
とりあえず、昨日は八王子市の体育館でエアロビとヨガを合わせて300円、というコースを受講してみました。

やはり、エアロビは合わない気がしますが、あまりに出来なくて悔しいので、もう何回かは行こうと思います。60代以上の女性が、ものすごくキビキビと激しい運動をしているのが印象的。
もう数日したら、プールに切り替えてしまいそうですが。

どこかのタイミングで、右手もやる予定です。
が、今回の教訓を活かして、10日くらいは休業期間を作って手術に臨もうと思うので、年末年始とかにするかも。
先のことは、分かりません。

こんなことを書くと、ますます予約が来なさそうな気もしますが(笑)。
とりあえず、自分が登れない以外はほぼ平常運行なので、ご安心ください。

2018年9月5日水曜日

攻めた結果

8月30日(木)は、マルチピッチリード講習にて、小川山。
男性NSさん、女性IUさんのペア。
最初に、本日のクライミング結果。

<オブザベ時点>
残置無視、トポ無視ですが、この岩場周辺には来たことがある2人には、おおよその岩場概念は理解しています。
岩峰の高さは50mほどなので、3~4P程度でトップアウトできそう、という見込み。

<実際のクライミング>
1P目:NSさん。
スタート地点は話し合いで決定。ただ、途中のラインが分岐しており、迷いつつも1時間以内に完了。

2P目:IUさん。
ビレイ点そのものが複数ラインの分岐点になっており、どのラインでも選べる状態。迷った結果、少々難しそうだが、クライミング的に面白そうなピッチを選択。結果、ハングドッグしても、少々のエイド混じりで抜けようにも苦労して、エイドで敗退。
(危険な目には遭っていないが、時間的にはドハマり、という状況。)
修正2P目:NSさん。
別ラインに進むことに。とりあえず、15mほどは易しそうなクラックを登り、ピッチを切る。

3P目:NSさん。
ハング帯をかわすラインを複数検討して、エイド混じりでトラバースして切り抜けるラインを発掘。「もうすぐ岩峰の頂上近いだろうな。」という雰囲気の立木まで。
フォローも、エイド混じり。

で、この日は時間切れ。これにて、懸垂下降開始でした。
今回は、比較的難しめの岩峰を選んだので、現状の2人がオールフリーで抜けるラインを探すのは、相当なルートファインディング能力が必要だったとも思います。

なんで、「最悪、エイド混じりでも抜けようか。」となった最終ピッチの判断は、問題ないと思います。
さて、IUさんが悩んでいたのが2P目の処理。

ショートルートの長時間ハングドッグみたいになって、尚且つエイドダウン敗退。
突破すら出来なかったことを、後悔しておりました。

「こんなんだと、トップアウトは出来ない。」
「登りそのものを楽しむなら、ショートルートでやるべきことだし。(マルチは、上に抜けたいし。)」
まぁ、確かにそうですね。

3~4Pのマルチピッチとは言え、上限を「オンサイト出来そうな見た目のライン」ぐらいに設定していくと、順調に登れるとは思います。
現状、講習生がコンスタントにオンサイト出来るのは5.8~5.9(得意系なら5.10前半?)ぐらいですから、それ以上に見えるやつは、避けた方が無難かもしれません。
その一方で、私はIUさんが凄いとも思います。

ってのも、この講習だとグレード目隠しでオンサイトトライしているようなものです。
だから、私から見ていてオンサイト出来そうなものでもビビって取り付かない講習生が多数派なのです。

実際に見立て間違いで難しいラインに突っ込んじゃうこともあるので、怖がる気持ちはよく分かります。
それならそれでエイドすれば良いはずなんですが、「怖いものは怖いです。」と言う人も多いです。

もう1つの心理として
「マルチは、怖いの嫌だし。(高いというだけで、すでに怖いので、ショートルートのビビりまで一緒に抱えたくない。)」
というのもあります。
結局、何が言いたいかと。

今回は確かに失敗かもしれませんが、そのエイドダウンを恐れずに取り付ける気持ちに、私は将来性を感じます。
とはいえ
「時間かけすぎてスミマセン。」
モードで、他のピッチのリードを全てNSさんに譲るというオマケで終わりました。
そうなると、本日はIUさんは一度もリードを完遂しておらず、ちょっと残念そうではありました。

結果は残念。でも、未知へと向き合うポテンシャルは感じる。
私の見立ては、そんな感じです。
まぁ、最終ピッチをエイドで抜けたNSさんも、結構タフですよねー。
実際、このラインは既成ラインじゃないですし。
よく頑張ってくれました。

2018年9月3日月曜日

ビレイの脱力

8月29日(水)は、ムーヴLv.0。
男性TNさん、女性NIさん。 
<真面目さが滲む、緊張したビレイ>

トップロープのビレイをするに当たって、脱力することは結構大事だと思います。

もちろん、フォールした際に止めること、適度な張り具合に調整することは、重要です。

ただ、楽できる場面では楽するに越したことはないし、脱力していた方が案外動きが滑らかで様々な状況に対応しやすい部分もあると思います。
<対応に苦戦気味?>

どこの筋肉を脱力するのか、なんて話になるとブログで書くにはイマイチな気もします。

慣れで自然と脱力できる部分もあるし、十分にビレイ回数を積んでそうなのにガチガチに見える人もおります。
ここから先は、各自の研究とか個別指導の世界ですかね。

2018年9月2日日曜日

自分を励ます

8月25日(土)は、クラックリード講習にて、湯川。
男性MKさん、女性Mさん、新規男性YZさん。
クラックの面白さは、色々あると思います。
クラックを始める理由も、マルチをやるためのみならず、ラインの美しさ、ムーヴの面白さ、リードの戦略、興味を持つポイントはそれぞれです。

一方で、すごく原始的ですが、
「ジャミングが効くって、気持ち良いな。」
っていうのはあると思います。
<地上でのカムセット練習>

それほど痛くもなく、それでいてムーヴに使える安心感。
「なるほど。」という、分かる喜びもあるでしょう。

カムセットでも、似たような喜びとか快感はあるでしょう。

そういう原始的な喜びは、本当なら初回から味わってもらいたいものですが、どうしたって上手く行かないこともあります。
<曲がり煎餅>

バッチリ腑に落ちないときは、色々とマイナス思考になるときもあります。

過去に、自分の習得がゆっくり過ぎると悩む、クラックリード受講生との会話です。
講習生:
「私たち、こんなにゆっくりで良いんですかね?」

私:
「もし友人がムーヴLv.0を受けていて、なんだか出来るようにならなくてと悩んでいたら、どう声がけしますか?」

講習生:
「明けない夜は・・・、無いよ。」
<無名フィンガー>

あまりに端的な回答で、私もビビりました。
何かあったら、思い出せそうですね。

さて、本日でMKさんはクラックリード講習を卒業といたしました。
無名フィンガーで、エイド練習と本気トライをこなし、ちょっと痛い目にも遭いつつ。
引き続き、よろしくお願いいたします。

2018年8月29日水曜日

ビレイヤーの立ち位置、図解に挑戦

8月22日(水)は、リード2回目。
久々で再受講の男性KTさん、女性KDさん、男性STさん。

KTさんが、久々なので2回目から再受講で、という申し出でしたが、蓋を開けてみると問題なし。例外的に、KTさんにだけ3回目の内容を別メニューで。

で、KTさんは今回でジムリードは卒業といたしました。
<図1>

さて、図1はビレイの立ち位置。

①は壁から1mぐらい、③は5mぐらい、っていうイメージです。
リードがフォールした際、どの立ち位置でも(おおよそ)同じ力が加わります。

ただし、ロープの方向に引っ張られるので、
①は“ほぼ上向き”、②で“斜め45度”、③で“横向きに近い”
ということになります。

人間、横向きの力には弱いので、③だと強烈に壁に向かって引かれる印象になるかもしれません。特に、ビレイヤーがクライマーより軽い場合は、リスクが高そうです。

ちなみに、ビレイヤーの方が重い場合は、③でも平気かもしれません。ほとんど動かないで止まっちゃうかも。
ただし、クライマーのフォールラインにロープが張られることになり、クライマーが足を引っ掛けたりする危険性はあります。

これだけ聞くと、「①か、せいぜい②ぐらいが良いのか?」と思いますが、実際はクライマーの動きを凝視したい心情があり、ついつい③の立ち位置に入りがちなのが問題です。

そこで、次なる選択肢を考えます。
<図2>

図2は、後ろから見た図。
先ほどのビレイヤーの位置を、①~③と表現してあります。

で、ボルトの真下からの距離という観点では、
①=①’、②=②’、③=③’
という条件で、半円を書いてみました。

つまり、
「ボルトの真下から1mと言っても、真後ろに離れるんじゃなくて、横とか斜め方向に離れるという手もありますよ。」
という話。

これのメリットとしては、
・真後ろより、案外見やすいこともある。
・首が疲れにくいこともある。
・フォールラインを避けられることもある。
など。

結果としては、
「ボルトの真下からの距離は少なめでも、ビレイのしやすさを確保できることが多い。」
というもの。

絶対に横が良いとか、斜め方向が良いとか言うべきものではありませんが、相当な場合において使い勝手の良い方法です。
図2に限って言えば、
真後ろよりは左方向or左斜め後方、壁からの離れ具合は①’~②’ぐらいが、私には自然に見えます。

理屈を理解した上で、細かいことは身の回りの上手い人に聞いて、ケースバイケースを覚えていきますか。

2018年8月28日火曜日

テーピング

8月18日(土)、19日(日)は、クラックリード講習にて、湯川。
新潟の4人チームで、女性ABさん、男性IDさん、男性YMさん、男性SIさん。
ジャミングをする際、手の甲にテーピングを巻くことが多いです。

手の甲は肉や皮が薄いので、傷だらけになってしまうことを防ぐ、という目的。
もちろん、テーピングをした方が痛くない、っていうのもあります。
ジャミンググローブなる商品もあって、これは簡単に付け外しできる点と、ややジャミングしやすくなる点(グローブの素材、ズレの問題で、多少ロックが掛かる。)が売りみたいです。
これに対し、テーピングは、
「痛みや傷対策にはなるけれど、ジャミングが簡単になるという意味では、ほとんど効果がない。」
というのがメリットです。

「テーピングで登れたのなら、素手で登ったのと、難易度的には差が(ほとんど)ない。だから、完登の価値とか達成感には、マイナスは無し!」
というのが、私の理解です。
という訳で、クライミング業界では
「テーピングあり、ジャミンググローブは微妙なライン(状況や人によって、見解が違う。)。」
ぐらいが相場だと感じています。
個人的には、テーピングもやっぱりジャミングが(少し)易しくなることが多いような気がするので、なるべく避けたい気持ちもあります。

でも、ルーフクラックとかは、手の甲に掛かる圧力が強すぎて、テーピング無しでは相当トライ数が制限されちゃって面白み半減な気もします。
あと、手の甲に実際に傷が出来ちゃったら、そのまま登る訳にもいかず。

そんな訳で、テーピングありのルールを採用。
でも、モヤモヤは残ります。

今のところ、
「余裕のあるとき(垂壁前後の本気トライで、まだ傷なし)は、テーピングしない。」
ぐらいでやっております。

本当は、こういうイザとなったら破れるルール、みたいなのは潔くない気がしてなりません。
でも、ほとんど差が無いわけだから、
「テーピングするぐらいだったら、ルーフ系は2トライ目なんかしないぜ!」
ってのも、意固地過ぎる気がしてならず・・・。

結局、テーピングする訳ですよ。
話は戻りますが、講習ではテーピング大推奨なので御安心ください。
初心者は、どうやっても傷が多くなるので、テーピング必須だと思います。

クライミングや登山において、諸々のモヤモヤと如何に向き合うかは大事な問題ですが、とりあえずこの辺で。