2011年6月9日木曜日

クライミングのムーヴ用語




6月9日(木)の昼は、ランナウトにてムーヴ講習。
今回は、週1回ペースになってきた女性のKさん。


クライミングの手の動きは、基本的には「右手、左手、右手、左手・・・」と順々に出していきます。
が、ときによっては同じ手掛かりを右手から左手に持ち替えたり、「右手、左手、もう一回左手」といった順序の方が楽だったりもします。


クライミング用語で言うところの「持ち替え」、「飛ばし」です。


これは、体の動きそのもののコツではなく、手順を考える作戦の話です。
この動きが出来ないという人は居ないでしょうが、言葉を知らない人は案外居るものです。
そうなると、仲間とちょっとした作戦の話もしにくいもの。


当たり前の話ですが、スポーツをやるなら用語も覚えた方が良いですね。


教える側としては、用語はいずれ覚えられるものかもしれないという迷いもあります。


ただ、知らないままクライミングの会話をしている中高年のベテランを岩場なんかでは見掛けます。
そんなときは、「用語を覚えた方が頭が整理されますよ!」なんて思ってしまいます。


具体的な講習内容
・オープンハンド(復習)
・持ち替え、マッチ、クロス、飛ばし、寄せ
・クリップ(復習)
・超基本ムーヴ(復習)


余談ですが、
ジムのルート作りをするにあたっても、ムーヴや手順の名前を覚えておくと便利です。


同じ動きばかりのルートは、スパイスに欠けます。
が、逆に凝りすぎると登る人が効率的なムーヴを探り当てられません。


「そのルートをギリギリ登れる人が、何回かトライすると探り当てられる程度のパズル要素」というのが、練習という意味では理想的です。
が、このさじ加減が難しくって・・・。


グレード相応のさじ加減を考える上でも、技の概念を知っていると便利な気がします。