2016年12月9日金曜日

計算された突っ込み

12月8日(木)は、リード1回目、2回目分を、6時間コースとして。
男性MTさん、女性Hさん。
MTさんに、「普段、リードしているときは落ちますか?」と尋ねてみました。
色々聞いてみると、「不意落ちしちゃうことはあるけど、手を出して落ちることは無い。」という結論でした。

なるほど。まぁ、初級者にありがちなパターンですね。
で、本当はそれを逆転させたい、っていう話をしました。
不意落ちってのは、原則ダメです。

手繰り落ちとか、岩場で落ちちゃいけない場所で落ちるとか、リスク満載です。
もちろんゼロにはならないけど、ジムのリードであっても不意落ちしたら恥ずべきことくらいの気持ちがあって良いと思います。
<最近作った5.11a>

一方で、落ちる覚悟で一手出すのは、将来的には是非ともやるべきです。

スポーツクライミングとして、その方が面白く、成長もしやすいです。
(テンションコールは、つまりはギブアップなので。)

リスク管理としても、「いま、突っ込んでも安全か?」をものすごくシビアに考えられる、ってのもあります。
ちょっと意外な感じですが、ジムで落ちるまで頑張っている人の方が、クラックとかマルチでもリスク管理能力が高いと思うんですよ。
ジムでも、リスク管理の能力って、成長できるみたいです。
<同じく、5.10c>

ちなみに、興味深かったのは、MTさんが落ちる練習を全く怖がらずに平然とこなしたことです。
「えっ、落ちるの怖くないのに、普段は落ちないんですか!?」
と驚いてしまいました。

理由は、ちょっとした練習意識の誤解だったようです。

「落ちるまで頑張った方が、ホントは良いんですよねー。」
と分かりつつ、テンションコールしてしまう初級者が圧倒的に多い中。
そういう人もいるんですねー。