2021年5月20日木曜日

省エネと安定

4月20日(火)は、リード3回目にて、女性MDさん、男性NNさん、復習参加の男性MBさん。2コマ目は、ムーヴLv.0にて、女性IGさん、女性KNさん。
4月21日(水)は、リード1回目は、女性HNさん。
4月22日(木)は、ムーヴLv.1にて、女性WNさん、男性NNさん。
4月23日(金)は、クラックリード講習にて、男性HGさん。
4月24日(土)は、ムーヴLv.0にて、男性KNさん、女性DGさん、女性KDさん、男性TGさん。
4月25日(日)は、ムーヴLv.0にて、男性KNさん、女性DGさん、女性KDさん、女性KIさん。

省エネと安定は、完全に一致する概念ではありません。
楽だけどフラフラしている登りもあれば、疲れるけど確実性のある登りもあります。

いくつか、例を挙げます。
①初心者に、腕を曲げないでレストする方法を教えた。
→「なるほど、楽だ。」と思う人が多い。「片手で安定できるから、クリップとかチョークアップもできる。」と思う人が多い。

これは、省エネかつ安定したテクニックを1つ覚えた、ということになります。

②初心者が、足をつま先周辺で置くことを教えた。
→「なるほど楽だ。」と思う人と、「えー、土踏まずでベタッと踏んだ方が楽なのに。」と思う人が分かれる。一方、つま先でスタンスを捉えていた方が器用に動けるため、ルート全体で見ると「総合的には楽で、安定かな。」と最終的に認めてくれる人が多い。

これも、省エネかつ安定。

③足音を立てない(ネコ足)練習を徹底して行う。
→5.6、8級レベルなら、これによって丁寧に足置きに矯正され、やはりトータルで見ると楽になる。しかし、5.10、6級以上のレベルになってくると、足音を立てないために、かなり疲れる場面もある。(そのグレードの人の本気トライとして考えると、無駄な労力。)

これは、省エネではないが、安定。

④静止した態勢(例えば、レスト姿勢)でも、ポジションを上げる状態を練習する。
→肩を脱力せず、胸は開き気味、骨盤をしっかり立て、下半身は中腰でいつでも踏ん張れる状況。

これも、省エネではないが、安定。

初心者は、①や②のような技術習得の場面が多いため、省エネと安定を混同していても問題ないようです。
実際、個別の課題においても、「こっちの方が楽かな。」といったムーヴ検討を繰り返しているので、そこの理解が曖昧でも、ジムっぽい課題なら5.11以上でも登れる可能性は十分あります。

しかし、一定のレベルになると、多少疲れても安定感を出すことが重要になって来るように思います。特に、腕ではなく、体幹部の力で安定感を出せるなら、前腕の疲労には影響が少ないので。
ただ、実際に講習してみると、「疲れるから、登りにくい。」といった反応に直面しやすいです。たしかに、慣れるまでは、かえって疲れる登り方に違いないです。

ちなみに、岩場でトップロープリハーサル禁止で登っていれば、低グレードでも安定を嫌でも意識させられるので、省エネと安定を区別するトレーニングとして下地ができてきます。初級者には、特にオススメです。
(どんな初心者であっても、デッドとスタティックの使い分け、戻れるムーヴか否かぐらいは、意識せざるを得ないです。)

僕自身の練習イメージだと、「省エネでないけど安定」を、「言うほど大変でも無いよ。もはや、楽にすら感じて来た。」というのを目指すことが、中級者の基礎練習の要なのではないかと感じています。