2015年1月15日木曜日

アイスクライミングにおけるフリークライミング

1月10日(土)、11日(日)は、アイスクライミング講習にて、西上州。
男性HYさん、女性ARさん、そしてクラック講習中の男性ONさんの3名。
<アプローチ>

アイスクライミングは、アイゼン・アックスを使っている時点でフリークライミングではないという話があります。

昔は、片手でセットできるスクリューが無かったこともあって、テンション掛け掛け突破するのが当たり前だったそうです。
<ボルダー練習>

たしかに、パンプしてきたらテンションを掛けながら登るスタイルは、今でも見かけます。

ただ、こんな話を一切せずに初心者にトップロープで登らせると、自然とノーテンションでの完登をゴールだとみなすようです。

要するに、アックスは手、アイゼンは足とみなして、フリークライミングとして登っているのです。
<子犬殺しの滝>

もちろん、頂上を目指すアルパインアイスの最中、1ピッチだけ“フリー”で抜けられないところがあるなら、テンションして休むのも否定はしません。

同じように、1~2ピッチのゲレンデアイスであっても、リード中に危険を感じたらテンションすることは、正しい判断だと思います。
(アイスクライミングのリードは、ほとんどの場面で落ちられません。)

感覚的には、
「残念だけど、安全のためには仕方ないよねー。」
といったところ。
ただ、少なくとも1~2ピッチのゲレンデアイスでは、ノーテンションでの完登をもって「登った」とみなすべきだと思うんです。

※これは、私個人の意見というよりも、ある程度登れるクライマーの多くが思っていることだと思います。
<完登!>

さて、その理由を私なりに解析してみます。

①その方が、体感的にも登った感がある。

単純明快な感想です。
私自身の経験だけではありません。

初心者講習を行っていても、テンションについて何も話さなければ、ほとんどの講習生は“フリー”で登ろうと試みます。
<HYさんの疑似リード。クリップ動作中>


②上達方法として

Ⅳ級+のルートで、テンション掛けたとして、その次にⅤ級-のルートに取り付いても、ほぼ間違いなくテンションになります。

達成感とは別に、上達の過程としてどうなんでしょう?

Ⅳ級+でテンション掛けたということは、

・アックスの振り方
・アイゼンの蹴り込み
・バランスの取り方
・レスト
・各種の省エネ技術

において、Ⅳ級+を登る能力を満たしていません。

ジムだって、5.10bをテンション掛けながら登った人が、次に5.10cに取り付こうとしたら、

「え!?どうして?何か特別な考えでもあるのか・・・、それとも・・・。」

って思うでしょう。
<ビレイ交代中>

上達方法として追記。

Ⅳ級+が1本“フリーで”リード出来たからといって、すぐにⅤ級-にチャレンジするかどうかは考えものです。

アイスの場合は、原則落ちられないので、Ⅳ級+をおっかなビックリ登っただけでは、本当は能力不足です。
Ⅳ級+が、精神的に余裕を持って登れるようになって初めて、Ⅴ級-にチャレンジした方が安全だと思いますよ。
<2日目は、アプローチが地図読み講習>

ちなみに、アイスクライミングに関しては、私はトップロープ練習に大賛成です。

まず、クラックとかボルトルートと違って、リードで落ちられません。
だから、ムーヴ練習にはトップロープが最適です。

また、毎回のようにアイスの状態は違うので、オンサイト用に大事にとっておく必要もありません。
<疑似リードするHYさん>

一方、リードするからこそ丁寧な登りが身に着くという話もあります。

自分なりに、目的意識を持ってトップロープ練習をすると良いでしょうね。
<アックスの振り方が上手いONさん>

具体的な講習内容は、ムーヴアドバイス的なものがほとんど。
<暖かいので、素手になっちゃうHYさん>

<アプローチで見つけた岩小屋>