2015年1月23日金曜日

ロープワーク講習は、題目名が本質ではない

1月22日(木)は、雨天にてロープワーク講習。
女性HSさん、女性KIさん。
今回のメインテーマは、ロープの畳み方と、終了点作業の結び替え。

ではありますが、これって「出来るor出来ない」という評価をするものではありません。
どっちかと言えば、「上手いor下手」。

ヘビー読者の方には耳タコで申し訳ありません。
ロープの畳み方を通じて、

・何が原因で、ロープが絡むのか?
・その対策は?
・ロープを扱う手さばきを洗練させるには?

といったことを考える、切っ掛けにしています。

これでもって、マルチピッチやバリエーションに行って、ロープを上手く扱いましょうと。
で、終了点作業も同じです。

結び替えが出来れば良い、ってもんじゃありません。

・そこには、どんな事故例(あるいは、事故の可能性)があるか?
・予防策として、どんなことが出来るか?
・もっと、単純化して出来ないか?

を考える切っ掛けにしています。
今回は、ちょうどKIさんが当塾講習初めてで、私の結び替えの方法とは異なりました。

そこで、2人で
「お互いの方法は、アリかナシ(危ない)か?」
「どちらに、どういうメリットがあるか?」
「場面によって、使い分けた方が便利か?」

といったことを考えてもらいました。

で、それに対して、最後に私がコメントすると。

そうしたら、2人からは
「じゃぁ、ちなみにセルフ用にデイジーを持って行く、って方法は?」
「スリングでも良いんですかね?それとも、ヌンチャクの方が良い?」

などと質問がドンドン飛んできました。

まぁ、なんて狙い通りに動いて下さるんでしょう(笑)。
こうやって、ロープワークの原理そのものを考えていくことが、マルチピッチに繋がると思っております。


具体的な講習内容
・ロープの畳み方を洗練
・ロープの背負い方(HSさん)
・ロープを手で畳む方法(HSさん)
・結び替え
・フィンガークラック練習

ロープワークって、最初に1つの方法を覚えた段階だと、まだスタートラインに立っただけだってことですね。
いくつかの方法を知っていて、どれを選ぶか考えられるぐらいでようやく、少し分かってきたレベルです。