2017年5月31日水曜日

初心者らしいオンサイトトライ

お久しぶりです。
先週、時間が取れずに更新が滞っておりました。

5月17日(水)は、クラックリード講習にて、湯川。
天候微妙につき希望者のみ決行で、女性IUさん、女性NMさん。
講習では、5.8~5.10aくらいのプロテクションが割と良いルートをリードトライしてもらいます。
この手のルートで、トップロープリハーサルに頼っているようだと、マルチ講習なんて無理だし、それ以前に自力で岩場に行けないでしょ、という考えにより。
さて、オンサイトトライで登れないことは、日常茶飯事です。

この際、
「カムが効いてなくて、怖くなってテンション。」
というパターンがあります。

でも、1つ下のカムも効いている自信が無かったら・・・。
テンション中のカムが抜けて、1つ下のカムも抜けて、となれば死亡リスクが結構あります。

これを避けるために、どうすべきか。
カムが効くまで進まない。(特に、1個で進むときは、最大限の慎重さで。)
2連続で、カムに自信がない状態を恐れる。
直近のカムが抜けた場合の墜落距離も、念のために考える習慣をつける。

って感じです。
プロテクションが良いルートのオンサイトトライなんだから、命懸けは止めようね、という雰囲気。
想定されるシナリオとして。

カムセットして自信が持てなくて、何度も何度も視認して、さらに固め取りもしちゃって。
ようやく安心して核心部に入る頃には、パンプしてきてオンサイト失敗。
(この際、テンションコールよりはランナウトしない程度にフォールして、カムへの自信を深めたいところ。)

そして、次のトライではカム位置がしっかり記憶されていて、あっさりR.P.。
輝かしい成果は出ないけれど、初心者らしくて良いんじゃないでしょうか?

まずは、安全にオンサイトトライが出来ること。
登れなくても、それはそれだと思うんですよ。

それでも諦めずに続けていれば、徐々に良いトライになって来ると思います。
実践本気トライ
IUさん:北風小僧(5.9) オンサイトトライにて、テンション掛け掛けトップアウト。安全上の課題いろいろ。