2021年2月22日月曜日

R.P.トライ数ごとに易しくなる法則が、崩れるタイミング

2月9日(火)は、ムーヴLv.0にて、男性MBさん、女性IGさん、新規男性KIさん。
2月10日(水)は、自分のクライミングにて、御前岩。with S本先生。
<「こうやって、盗撮されちゃうんだねー」>

スポートルートのR.P.は、トライ回数ごとに、ルートが易しくなってきます。
ホールドを暗記し、ムーヴやレストポイントを暗記し、最終的にはムーヴ自体に慣れてきます。
この戦術をフル稼働して登るぐらいのルートが、「R.P.の限界ギリギリ」という位置付けです。(僕も含めて、多くの人の最高R.P.グレードは、この手法で登ったものが一般的。)

一方で、要所だけ覚えれば登れるぐらいのルートは、いかに少ないトライ数で決め切れるかを考えることで、良いトライができるし、リード戦略も「よく考えるように」なり、洗練されるという理屈です。
オンサイトすべきだったルートを2撃するパターンから、3日間程度の通いR.P.までは、こういうイメージでしょうか。
<この登り方を、意識しまくって来ました>

さて、ここまでは一般論。

個人的に、めちゃくちゃ意識しているのが、「トライ回数ごとにルートが易しくなる」という法則が崩れるタイミングに心が折れそうになる現象です。
今回のSeven Stich on Pinky(7c)が、まさにコレ。

2ヶ月くらい前に2トライしたものの、だいぶ核心ムーヴの記憶が薄れました。
また、この日の1トライ目は、マスター(ヌンチャクを掛けながらのリード)になります。

さすがに気が重く、気軽に「ヌン掛け便」と称してムーヴ確認をして、この日の2トライ目に確実にR.P.したい誘惑がすごいです。
緊張で便意を催す前に、「本気トライのフリした諦め便」を出しても、この日のうちにR.P.して帰れば、それなりには楽しめると悪魔が囁き続けます。
(実際、もう少し難しいルートであれば、そうするしか無いと割り切ることもある。)
<グレイハウンドをR.P.する、先生>

でも、この日は賭けに勝つことができました。

十分に緊張して、腹が座ってからスタート。
登るごとに思い出し、案外覚えている自分にも一安心。
また、この2ヶ月間、S本先生のムーヴをイメージしまくってジムで練習した成果もあったようで、以前よりレスト態勢の進化が感じられます。
また、ルンルンから聞いた隠れホールドは、たしかに良いホールドで大助かり!

そして、懸案のマスターだと辛い箇所も踏みとどまり、レストポイントに戻って核心に備えます。
核心は若干の現場処理も交えつつ、ギリギリのR.P.。

いやー、「本気トライのフリした諦め便」を出しそうな自分が居ただけに、喜びもひとしおでした。
<大爆笑ルート>

具体的に登ったルート
・ミートテック(6b) 再登(あまりの寒さに、凍傷気味に)
・ハートブレイク(6b+) 再登(ようやく暖かくなり、身体も動いた)
・Seven Stich on Pinky(7c) R.P. 2日間
・大爆笑ルート(7a+) O.S. 何度も諦めかけながら、あらゆるクラック技術やらフック技に助けられ、登り切ることができました。久々に、5分5分のオンサイトを制した喜びを味わい、ちょっとメンタルが回復です。