2011年3月15日火曜日

地震の翌日ながら

3月12日(土)は、ランナウトにてリード講習。
今回は、若い女性のお客様2名。

この日は、大地震の翌日。
東北での悲惨な現状、お客様ご自身も前夜は帰宅難民、東京でも度々の余震。気になる原発。
あらゆる要素で、中止が普通だったかもしれません。

ただ、被災者に何かするのでないなら、地震に気を付けつつ日常生活を送るのは間違いではない、という判断をしました。

地震に気をつけるという意味では、私の家からも程近く、耐震性の高いランナウトで、さらに山用の非常用品を忍ばせ、という条件は悪くないと思います。

お客様にとっても講習を受ける機会を作るのは難しいことで、今回のお客様にとっては約1年ぶりの一大イベントです。

ただしかし、他のジムの利用者もツエルトやヘッドライトを忍ばせての来店であったり、休憩の度にテレビで震災の状況を確認したりの1日。
お客様共々、最後まで心苦しさの残る日であったのも確かです。

具体的な講習内容
(ジムの5.6を利用して)

・エイトノット
・トップロープのビレイ(確認程度)
・登り方の安定感に関して(片手を離しやすい足位置、足をドタバタ置かない)
・クリップの方法
・疑似リードの反復練習(やってはいけない事例集も確認)
・軽めの落ち練
・疑似リードを使ってリードのビレイ(注意点に触れる程度)
・最後に、実際に5.6をリードで完登!

あとの残りは、リードのビレイの形、落ちる練習、ビレイで止める練習です。こんな日でなければ、完結していたに違いないのですが。

ただ、こんな日でも講習時間そのものは、2人とも本当に頑張っていました。
そして、一年ぶりのお客様も、バッチリ上手くなっていて良かったです。

また続きを受けてくだされば、と思います。