2019年1月28日月曜日

クライミングジャンルと登り方

1月25日(金)は、ムーヴLv.0。
男性AIさん、新規男性SHさん。

2人とも、本日でジムリードに進んでO.K.としました。
本人が望む望まないに関わらず、育った畑の違いというのは出ますよね。
また、得意分野は成果も出やすいので、さらに好きになるという部分もあり。
(他ジャンルから逃げている、という自責の念に駆られることもありつつ。)

フリークライミング経験がある講習生のムーヴの特徴を見ていて、常々感じる分類です。

①スポートリード O.S.とR.P.両立系
②スポートリード 打ち込みR.P.系
③スポートリード トップロープリハーサル系
④ボルダー コンペ系
⑤ボルダー 打ち込み系

もちろん、これ以外の方も居ます。

個人的には、③のうち他人にトップロープを張ってもらうというのだけが自立していないと思っているだけで、ジャンルの好き好きは十人十色です。

ただ、打ち込み系の人は「次に打つ課題は何にしようか?」という発言になり、O.S.重視やコンペ系の人は少ないトライ数で登れるルートを目指す傾向にあります。
で、それが見事にトライ中のムーヴや姿勢にも現れるなと感じています。

時代のトレンドなのか
「登山から入ったけれど、通いやすいのはボルダージム。よって、結構難しいボルダーをこなす力量がありつつ、リードのリスク計算や墜落姿勢は初心者っぽい。しかしながら、マルチにはすでに結構行っているし、スポートルートでもそれなりのグレードをR.P.していたりもする。」
というパターンが多いなと思います。

当塾システムからすると、「もうちょっとリードの基礎をしっかりやって。」と言いたくなりますが、彼らの強みとしてはトレーニング意識・健康管理、強度の高いムーヴへの驚くべき順応です。
会話していて、「すごいっすね。さすがですね。」の連発。
私の方が学ぶ側になる思いでいっぱいで、自分が教えることに自信を失うことも度々です。
もちろん、それ以前の講習生も多いです。
今回の2人もそうで、何となく「ボルダーは、またちょっと違いますよね。」ぐらいの発言をしていたのが、この文章の切っ掛けで。

そんな方に向けて、最後に簡単に。

ムーヴや思考の傾向には、リード癖、ボルダー癖、トップロープ癖があると感じています。
トップロープ癖は、得は無いと思います。
リード癖、ボルダー癖は、中距離走と短距離走のイメージで、メリットデメリットが色々あります。
ボルダー癖がリードに災いする部分もあるのですが、それでもボルダーに順応することはリードに関しても将来性を広げます。

結局は、通いやすいジムに通って練習するという、ありきたりな話です。
ただ、それでも自分の相対的な位置づけを知っておくことは、良いことだと思いますよ。