2020年11月5日木曜日

スポートルート、リード不要論

10月18日(日)は、マルチピッチリード講習にて、小川山。
NSさん夫妻。

10月19日(月)は、自分のクライミングにて、湯川。
狂祖さまと。

10月20日(火)は、ムーヴLv.0。
男性YKさん、男性ONさん、新規男性KIさん。

10月21日(水)は、自分のクライミングにて、太刀岡。
ランナウトスタッフのH川くんと。

10月24日(土)は、クラックリード講習にて、湯川。
男性STさん、男性SUさん。

10月25日(日)は、ムーヴLv.0。
女性YOさん、新規女性HSさん、復習参加の女性THさん、復習参加の女性KIさん。
1つ前の記事で、個人的には一番パンチが効いていると思う意見。

・スポートルートは、トップロープで完登したというルールに変更して欲しいぐらいの気持ちだ。

結果的に、私は真逆の方向性を選んではいるものの、「気持ちはめっちゃ分かる!」と感じているので、追加解説します。
例えば、コンペ。

たぐり落ちしそうで迷っている選手を見ると、競技ルールとしての不完全さを感じてしまいます。
ロープの絡みを気にしている選手を見ても、「もっとスポーツとしての勝負に集中させてやんなよ。」と、思ってしまいます。

一方で、頭からひっくり返って落ちていたり、手繰り落ちするシーンを見ると、こちらも肝を冷やします。(「どこにも激突しそうに無い」という判断の上で行動したのかは、観戦していても分からない。)
個人的な知り合いで、下部で手繰り落ちしそうだが、テンションコールする訳にもいかず、自らフォールせざるを得なかった、という例もあります。
(これは、ジムで自分がトライしていても、よくある。)

他の競技がどれだけ安全なのかも微妙ですが、安全に対する判断に重きを置かざるを得ないリード、というのが何ともモヤモヤするという話。
<マルチでの初リード>

次に、スポートルート。

瑞牆のカンマンボロンで、トップレベルのアルパインクライマー達が、トップロープで難しいルートを練習していました。
直接インタビューはしませんでしたが、きっと彼らにとっては、スポートルートのR.P.において、スタイルは大した問題ではないのでしょう。
(アルパインクライミングや、クラックなどでは、スタイルに拘りまくっていたとしても。)
今度は、身近な友人の話。
「トップロープで完登と認めて欲しい。」という極論を、昔から時々発言する本人。

彼は、落ちても大丈夫な場面では、落ちるのも大して怖くありません。
墜落距離の計算もある程度できるので、危険なセクションも意識して行動できるようです。
そのため、いわゆるトップロープリハーサルはほとんど(全く?)せず、多くのクライマーと同じように普通にハングドッグして、フォールしながらムーヴ探りしています。

なので、スポートルートにおけるスタイル談議は、割と小さな問題に感じるようです。

R.P.のための効率的なリハーサルを考えるとスタイルは積極的に妥協するのもアリ、O.S.圏内ぐらいのルートは、結果的にスタイル重視になります。

彼の意見は、
「トラッドとかなら(グランドアップとか、スタイルに拘るのは)分かる。でも、スポートは(ゼロとは言わないけど)どうでも良いんじゃないの?結果的に、R.P.することが全て。登れたら正義だよ。」
という感じ。
<真剣>

さて、今度は真反対に、講習生を見てみます。

・落ちるのが怖い
・リードすると、若干のパニックになりそう
・墜落距離の計算が曖昧
・フォール時の受け身が下手
・恐怖心と現実的リスクの判別に苦労しまくり

ちょうど、カンマンボロンで見たトップクライマーとは、真逆の構図になります。

発言からも、
「スポートルートって皆言うけど、岩場はスポーツじゃないよ。(少なくとも、私にとっては冒険。)」
といった内容が節々に現れます。
<フォロー>

最後に、クライミングジムのオートビレイ。

ランナウトでは、薄かぶり10mの壁ということもあり、オートビレイで登ったら完了というルールで遊ぶこともできます。
実際、ボルダラーが「ちょっとロープをやってみよう。」という時は、ほとんどこのルールで取り組みます。

また、常連さんの何人かはそのルールで満足しているようにも見えます。
あとは、山屋さんの一部が、「フリーは動きの練習なんだから、リードなんて怖いことしなくて良い。」と考えているようにも見えます。

1人だけですが、「ムーヴさえ出来たら、本当はそれで完登ってことにして欲しい。繋げトライとか、めんどくさい。」と言いながら、オートビレイで一応完登している知り合いもいます。(彼は強いので、そのスタイルで5.12の全ルートをオートビレイ完登していく。)

ただ、多数派は、オートビレイはトップロープリハーサルとして使用するだけで、最終的にはリードでR.P.しておきたい、という風に見えます。
<フォローを迎え入れる>

こういった例の数々を、どう整理しましょうか。

スポーツクライミングの将来像はトップロープなのか、それでもやっぱりリードしたいのか。
<デゲンナー>

またまた、結論の無い話です。
ただ、極論を考えると構図が見えてくるっていうのが面白いと思っています。
<バンパイア>

10月19日(月)の湯川。

・デゲンナー(5.8、クラック) 再登。
・うたかたの日々(5.9、クラック)
再登?指の変形との相性が悪く、途中から本気であった。今度から、5.9以下の1セット縛りゲームは止めようと思った。自分にはジャムが出来なすぎて、危ないルートも多い。

・ストロマトライト(5.13c、ボルト)
ボルト間隔も近いし、グージョンだし、ということでトライしてみることに。
皆が敗退していると思しき残置ビナまでも辿り着けず、ちょっと困る。
自分のビナを捨てるか、隣のクラック登って回収するか迷っていたが、どうにか残置ビナをA0することに成功し(笑)、回収の手間を省けた。
グレードは、5.13のいくつかは忘れて取り付いたのですが、後から5.13cと聞いて納得。現状できる気がしないセクションがあったので。

この日は、午後早くに雨が降り、退散。
<太刀岡>

10月21日(水)の太刀岡。

・義理チョコ(クラック、5.9)の延長 再登
・ハッピーバースデイ(5.11a) 再登
・カリスマ(5.13a)
封印解除の2日目。
一応、繋げトライはしているものの、実質的にはパート練習。3便練習して、まぁまぁ洗練されてきた。
登れる気がしない状態でトライ開始するのは、緊張感が無くて罪悪感がある。そして、今日は3便ともそんな感じなので、非常に気楽な一日だった。「こんなことやってるぐらいなら、ジム行くべきじゃないか?」と自問自答。ただ、久々に通いR.P.しようと決めたからには、もう少し待とう。

・バーボンに乾杯(5.10b) 再登。やっぱ、これ局所的にムズイ。
<カリスマ(5.13a)>


<ポカポカの湯川>

<素晴らしい景色>


<初のクラックリード>

<SUさんも、ついに初リード>