2020年11月9日月曜日

小川・瑞牆シーズン終盤

10月26日(月)は、自分のクライミングで、瑞牆。
狂祖さまと。

10月30日(金)は、自分のクライミングで、太刀岡。
稲田夫妻と。

10月31日(土)は、岩場リード講習にて、小川山。
女性HNさん、復習参加の男性SKさん。

11月1日(日)は、自分のクライミングにて、瑞牆。
稲田先生、池田くんと。
<海豹(5.9)でアップ>

寒くなる直前は、ベストシーズンでもあります。
今回は、自分のクライミングの記録として。

それぞれのクライミングで、思ったことを徒然なるままに。

①リアス式のコーラスライン(ワイド系、5.11b)を、宿題回収。
(通算、2日間)

隣に居たワイドクライマーの方が、僕の登りを、「めちゃくちゃフェースで登ってますね!」と感心しきりでした。

(以下、オンサイト注意)
たしかに、コーナーの6番サイズということもあり、レイバック&ニーロックでレストやカムセット、という戦法を使いまくったんですよね。
そうなってくると、もはやジムボルダーのハリボテ課題と同じような感覚になってきます。

ジムでこれをやると「クラックっぽいですね。」と言われ、ワイドでこれをやると「フェースっぽいですね。」と言われるという不思議さ。
たしかに、真っ向ワイドという意味では、アームバーやアームロックで、しっかり半身入れて戦いますもんね。僕は、この課題では全く無理でしたが。

でも、結局は中途半端なムーヴが一番得意な気がしますねー。
<ジャイアントジャムサンド(5.10a)を再登する>


<クッキーモンスター(5.10b)で言わされるO西さん>

<かなり綺麗なクラックです>

②太刀岡にて、カリスマ(5.13a、ボルト)をR.P.。
(通算、6日間?)

何年も前に、3日間(?)やっていて、途中までライン共通のスーパーラット(5.12c)は登っていました。
この秋に、さらに3日間通って、ようやく登れました。

かなりジムっぽく、登れそうかどうかがハッキリする課題だと感じたので、封印は悪くない選択だったなと再確認。実際、数年ぶりにやっても、結構すぐにムーヴ思い出しました。
後半は、フォールしてもどこにも激突しないスッキリした壁なのも、なんだかジムっぽい。(下部は、結構注意が必要ですが)

1つ前の記事でも書きましたが、とにかく封印解除後の2日目が嫌な感じでした。
1日目は、ムーヴ作り&トップアウト目標で、割と楽しい。
2日目は、登れる気がしない中で、(そういうものだと割り切って)後日に向けてのムーヴ洗練。(カリスマは、非常に分かりやすい課題なので、洗練させられる部分が少ないのも悩み。)
3日目は、登れる可能性が見えてきたので、本気トライ。

2日目みたいなのが、とにかく僕は嫌なんですよね。どうせ、1日に1〜3トライしか本気トライはできないのだから、ある程度ワクワクした登りをさせて欲しいなと。
今回は、過去の記憶も手伝って、この時間が短く済んだので、心の平穏が保てましたが。

<GO ON THE BOLT(5.11d)をトライするチッペ先生>


<気迫のトライで、R.P.>

<終了点作業の練習>

<小川山デビューの、HNさん>

<ドキドキのリード>

<本日も、深く考えさせられていたSKさん>

③カサメリ沢で、ピカデリー・サーカス(5.12b、ボルト)をR.P.。
(2トライ)

記録というよりも、感想。
個人の感想なので、決して分かりやすくは無いです。

(以下、オンサイト注意)
このルートは、下部が5.11aです。その終了点で、完全レストができます。
さらに、そこから5mほど登ったところでも、再度ほぼ完全レストができます。

そこから、核心部は実質ボルト1本分です。
ホールドも、ほぼ完全に見えています。
ムーヴ強度は、3級〜2級で、手順も足順も大体読めました。

しかし、実際には核心に入って2手でフォール。
ハングドッグして、スメアっぽく置いている足を数cmずらしたり、ホールディングしている手を数cmずらしたり、親指の位置を結晶に当てたり、デッドのタメを作る軌道を意識的に少し変えたり。
色々と微調整したら、できました。

で、ラストのボルト1本分は、シークエンスを固めにくい4級って印象ですが、「R.P.なら落ちちゃダメ」と自分に言い聞かせて。

そして、夕方の最終便でR.P.させてもらえました。
実際には、核心以外でも危うかったんですが。
<医者の娘(5.12a)をトライする稲田先生>

さて、この微調整、壁に実際に入らないと身体が答えを教えてくれないのが悩みどころです。
核心前は、ほぼ完全なレストポイントで、核心部のホールドも見渡せ、5分以上は滞在しました。にも関わらず、結局は大体のシークエンスしか読めずに突っ込むという感じ。

余裕があるボルダーなら微調整しながら突破できますが、限界付近のボルダーだと微調整する数秒(〜10秒)も身体が持ちません。

だから、実力的にはオンサイトできなくて当然と思うのですが、まぐれ気味でも微調整がドンピシャでハマって欲しかったと考えてしまいます。
まぁ、それを運頼みというのでしょうか。
<ボルトが腰(膝?)クリップ。怖そー。その後、無事にR.P.>

方法は2つで、
・3級〜2級でも、微調整しながら登れるだけのフィジカルと基礎技術を付ける
(ほとんど、ボルダーグレードを1つ上げるのと同義なのが苦しいところ。これが出来たら苦労は無いが、ちょっとずつ上げるしかないか。)

・微調整をオブザベに組み込んで、「奇跡の一発」の確率を上げる
(シークエンスと違って、現状なかなか当たらないので、オブザベモチベーションの維持が難しいですが。)

ですかね。
<怒涛のレイバック(5.11b)をトライする池田くん>

「レストポイントからの行きつもどりつも交えて、シークエンス読みながら登る。」
という基礎的な方法が、ある程度できた上での話です。
<こちらも、無事にR.P.>