2021年7月25日日曜日

ジムのカチルート

6月29日(火)は、リード2回目にて、女性YZさん、女性NMさん。
6月30日(水)は、岩場リード講習にて、男性YKさん、男性ONさん、男性HDさん。
7月1日(木)は、ムーヴLv.0にて、男性NMさん、女性HZさん、女性IGさん、男性YMさん。
7月3日(金)は、雨中止にてムーヴ講習で、男性TGさん、女性WNさん、男性SDさん、女性Mさん。
7月6日(火)は、ムーヴLv.0にて、男性YMさん、女性HGさん、男性MBさん。
7月7日(水)は、ムーヴLv.0にて、女性NJさん。
7月9日(金)は、ムーヴLv.1にて、女性YIさん。

久々の更新なので、とりあえずムーヴネタ。

女性はカチが得意だという定説があり、実際そのように感じますが、その原因について少し考えてみます。

①そもそも、ホールドが持てている。
・指が細いため、男性より1本多くの指が掛かる場面がある。
・指が短いため、男性が第一関節まで入らないホールドでも、第一関節+αまで入ることがある。
・男性より軽い。
・ピアノ経験者など、指先に力を入れることに慣れている人が多い。(これは仮説)

少し専門的な言い方をすると、ホールドが効く方向に肘が向かっていない状態でスローパーを持てる人は少ないですが、カチは指が強ければそれなりに持てます。
同じルートをやっている人で、自分より肘の向きが変な方向に向いちゃっているのに、カチを持てていると、「どんだけ指強いんすかー。」と感嘆することになります。

次に、カチが連続するルートの特性を考えてみます。
ボルダーなら、自分の普段登るグレードのカチ主体の課題、スローパー主体の課題、ガバが複数出てくる課題を、脳内で比べてみると良いと思います。
リードなら、自分の限界グレード(O.S.グレードでも、R.P.グレードでもO.K.)付近で同様のことを思い出します。

ルートを作る側の気持ちで考えると、ガバや掛かりの良いスローパーなら、大きなデッドムーヴのターゲットにすることもできます。また、そのホールドをマッチさせたり、足ブラで次のスタンスに振り子するような動きもさせられます。他にも、ヒールフック、プッシュ、手に足なども、設定しやすいでしょう。
一方、カチを連続させた場合は、そうは行きません。
そのグレードの割には悪いカチを持たせるなら、比較的バランスの良い位置に足を付けざるを得ないのですが、そのスタンスも(数手前に使った)カチになります。その中でも、ダイアゴナル、フラッギング、ハイステップ、両足バランス、掻き込み、ちょっとだけデッドポイント、といったベーシックは動きは色々あるものの、割と地味な課題になります。
また、ホールドが悪いカチの場合、次のホールドを遠くすると極端に難しくなるため、相対的には一手一手が近くなります。
つまり、グレードの割にガバが多いルートに比べて、動きが地味になる(良く言えば繊細になる)ことが、有利に働く可能性があります。

ちなみに、スローパーの場合は、グレードの割に悪いホールドを連続させたとしても、ホールドが大きいのでヒールフックがしやすく、マッチの持ちどころ問題が発生したりして、カチルートよりは見た目チョット派手になります。

という訳で。
②カチを連続させたルート特性が有利に働いている。
・ベーシックな動きが多く、ヒール、ランジに近い感覚の大きな振り子、非常に遠い一手、足ブラ、手に足、プッシュなどが少ない。
・ホールディング、足置き、ともに繊細。
・レストやクリップなども、カチでせざるを得ない。(リードの場合)

さて、ここから自己批判の目で振り返ってみます。
①は、体重が軽く、細い指の男性もいる。
②は、様々なムーヴのパターンよりも、ベーシックな動きの洗練に意識を向けて練習している人は、男女問わず得意になる。(実際、そういう人も散見される。)

今回は思考しやすくするために、ルートを3分類しましたが、実際には
「手は相当悪いカチだけど、足はガバ(orスローパー)にヒールフック掛けて、ほとんど足で傾斜殺すイメージでソッと通過。」
みたいなムーブも頻出だと思います。
こういう場合は、カチが得意な人が有利なのか、ヒールが得意な人が有利なのか、微妙なところです。
つまり、多くのケースは、もっと有利不利が判別しづらい微妙なケースです。

「そもそも、有利不利を真面目に検討すること自体に意味があるのか?自分ができないムーヴを練習するだけだろ!」
という硬派な意見もあろうとかと思いますが、知らないよりは知っている方がムーヴを考える手助けになっているので、私は続けようと思います。
あと、考えるのは趣味なのでやめられません。