6月14日(月)は、雨中止にて、ロープワーク講習。男性MBさん。
6月15日(火)は、ムーヴLv.0。女性IGさん、男性MBさん、女性HZさん、男性TNさん。
6月17日(木)は、ムーヴLv.0。男性YMさん、女性MUさん。
6月20日(日)は、リード1回目。女性AKさん、女性YZさん、女性NMさん。
6月21日(月)は、クラックリード講習。男性HGさん。
6月22日(火)は、1コマ目にムーヴLv.0。女性KDさん。2コマ目にムーヴLv.0。女性IGさん、女性SHさん、KIさん夫妻。
6月23日(水)は、ムーヴLv.0。女性NJさん。
6月24日(木)は、ムーヴLv.1。女性WNさん。
6月25日(土)は、雨中止にてムーヴ講習。NSさん夫妻。
以前から何度か書いていることですが、ジムのビレイについて考えるとき、難しい命題があります。
「落ちそうもないとき、ちゃんとロープの弛みを減らし、ビレイヤーの立ち位置も良くすべきか?」
ロープの弛みは、アップルートほどルーズな人も多いです。それこそ、「2本目や3本目で落ちたらグランドさせちゃうよ。」というほどに。
立ち位置は、一つ前の記事などです。
Aさん:
「ガバガバのアップルートなら、そんなに真面目にビレイしてたら疲れちゃうよ。クライマーだって、落ちないと自分で思っているから、下部のクリップで足元ランナウトしちゃったりしているじゃん。」
Bさん:
「落ちそうもないと感じている人が、突然落ちたのを何度も見てきた。しかも、ガバだと油断しているし。やはり、手を抜くべきではない。」
Cさん:
「下部だけは、グランドリスクがあるからクライマーもビレイヤーも忠実にやって欲しい。上部は、クライマーがクリップ飛ばしさえしなければ多少緩めでも許容かな。」
さて、どう思いますか?
もう一つの命題。
岩場で「ここで落ちたらグランドでしょう。」という状況で易しいセクションを登っているときと、ジムのアップルートで「そこまでランナウトしたらグランドでしょう。」という状況で、人間の行動はどう変わるでしょうか?
それは恐怖センサー頼みの本能的な行動ではなく、理性的な行動になっているでしょうか?
慎重さ、安心感(クリップしようと思えばクリップできるのと、ヤバかったら戻らなければならない違いはある。)、浮石のチェック、などの色々な要素があるでしょう。
一応、ジムでもホールドが回ってフォールすることがある、という点は考慮に入れても良いでしょう。
後半の命題は、めちゃくちゃ難しいです。
実際、岩場では易しいセクションにボルトが無かったりしますし、マルチや沢登り、雪山では「落ちないつもりで」慎重に登らざるを得ない場面も多く、これを完全否定することは不可能でしょう。
なんなら、夏山登山道の岩場通過自体が、ロープ無しでの「落ちないつもり」の初歩ですからね。
これを、ジムに持ち込むのは、アリorナシ?
唯一絶対の正解は無い問題でしょうが、自分とパートナーの感覚が違い過ぎると、トラブルの元になったりもします。
こういうことを、全て分かった上でアップルートで“ダラリンビレイ”を行い、クライマーもそれを理解して登っているのなら、それ以上は何も言えません。
上級者で、一部にはそういう人もいるでしょう。
しかし、無自覚でそれを真似するのは、やめた方が良いと思います。