2011年2月23日水曜日

ジムのルート作り

ランナウトのホールド替えに伴い、またルートを作りました。

ジムでルートを作る際には、色々と気を付ける点があります。
今回は、そんなジム側の裏事情を少しだけ御紹介。


気を付ける点は、例えば
・同じくらいの難しさを連続させて、パンプと戦うような総合力ルートを目指す

・テープは、剥がれにくさと見やすさの兼ね合いで貼る

・体を壊しやすいムーヴは、核心部では避ける

・そのグレード限界の人にとって、何度もやれば正解が分かるくらいの技術の複雑さに留める

・同じムーヴの連続にならないように気を付ける

・見映えのするホールド(新しい、デカイ、など)を織り混ぜる
(逆に、スタンス用の汚れたホールドは、なるべく手で使わないようにする)

等々

可能なら、そのグレード以上の人がウォームアップ、持久力トレーニングで使いたくなるような「登りやすさ」も兼ねたいものですが・・・。

ちなみに、入門ルートの場合
・下部は易し目して地面に落ちないようにする

・レストやクリップ自体が練習という人向けなので、バランスの良い足位置にする

・リーチが無い人でも、難しくなり過ぎないように

等々

経験上、自分が「これ面白い!」って思ったムーヴに拘りすぎると、前後のツジツマ合わせに苦労します。
作業的に(!)、同じ難しさで色々なムーヴを繋げるのが量産のコツでしょうか?
あくまで淡々と。

ところで、ランナウトは他のジムに比べて、お客様がルート作りに参加する比率が高いです。

ルートは、テープを貼る分だけ責任が重く、不評を浴びせられることも度々!
お客様にも「中級者以上ならルート作って下さっても構いませんが、作るようにオススメもしません。」ってくらいのスタンス。
お客様も、ルート作るには覚悟が必要です。

一方、ボルダーは、お客様が即興課題を作っても、テープを貼らないので、一期一会がほとんど!
毎日毎日、お客様同士の即興課題でセッションが盛り上がっております。

ランナウトのボルダーは、ホールドの密度も高く、課題作りをやり合うには楽しいジムだと思います。

さて、今回僕が作ったのは
ルートエリアに入って左の垂壁に、5.10a、5.10c、5.11a、5.11c、5.11d、5.12aの6本。

果たして、うまく作れたでしょうか?
お客様が登ってくれるのを見て、グレード改訂も含めて、反省していくつもりです。
興味がある方は、是非!